「司馬遼太郎」の小説で一番好きな作品はなに?【人気投票実施中】

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 作家・司馬遼太郎さんは、1956年に短編小説『ペルシャの幻術師』で第8回講談倶楽部賞を受賞し文壇デビューして以来、時代を超えて愛される歴史小説を数多く残した、日本を代表する作家の一人です。1996年に逝去しましたが、生前に遺した未発表作品が2000年以後にも発行されました。

 そんな司馬遼太郎作品といえば、綿密な取材に基づいたリアリティーある描写に加え、いきいきとしたセリフ回しや独特の語り口も魅力ですよね。本格的でありながらエンターテイメント性も高く、多くの作品がドラマや映画になっています。

 そこで今回は、「司馬遼太郎の小説で好きなのはどの作品?」というアンケートを実施します。なお、選択肢は単行本や文庫として発行されている長編・短編小説としています。まずはその中から、一部の作品を解説していきましょう。

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梟の城(1959年/講談社)

  「梟の城」は司馬遼太郎さんの初期の代表作で、伊賀の忍者・葛籠重蔵を主人公とした時代小説です。重蔵は織田信長による伊賀侵攻の生き残りで、仇である信長への復讐を誓っていました。しかし信長が暗殺されたことで、生きる希望を失ってしまいます。そんなときに舞い込んできたのが、秀吉を暗殺せよという大仕事でした。忍者の生き様や、袂を分かったかつての仲間との対立、恋愛模様などが描かれています。

 「梟の城」を執筆していた当時の司馬遼太郎さんは、産経新聞の新聞記者でした。この作品で第42回直木賞を受賞して、翌年新聞社を退職。それ以後は作家業に専念しています。

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竜馬がゆく(1963-1966年/文藝春秋新社)

  「竜馬がゆく」は、坂本竜馬を主人公とした長編小説です。産経新聞の夕刊で連載されました。坂本竜馬は、今でこそ幕末の志士として広く知られている人物ですが、その人気の不動のものとし、竜馬のイメージを定着させたのがこの「竜馬がゆく」だと言っても過言ではないでしょう。

 数ある司馬遼太郎さんの作品の中でも、最も世に知られている作品のひとつといっても過言ではなく、NHKの大河ドラマをはじめ、数多く映像化されています。

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坂の上の雲(1969-1972年/文藝春秋)

  「坂の上の雲」は明治の開国期を舞台にした長編小説です。こちらも産経新聞の夕刊で連載されていました。主役として登場するのは、軍人となった秋山好古・真之の兄弟と、俳人・正岡子規の3人。近代化の激しい渦の中、日清戦争を経て日露戦争に突入した明治という時代を克明に描いています。

 文明開化後の日本が、清国やロシア帝国という世界の大国との戦争に直面していく様を描いた物語は、「竜馬がゆく」など日本国内の歴史をテーマとした作品とは少し趣が違い、そのスケールの大きさに圧倒されます。長らく映像化されていませんでしたが、2009年から2011年にかけて本木雅弘さん主演によるNHK制作のスペシャルドラマが放送されました。

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まとめ

 数多くの歴史小説を残し、日本人の歴史観にも影響を与えた司馬遼太郎さん。ここまで紹介した3作品のほかにも、新選組の活躍を描いた「燃えよ剣」や「新選組血風録」、大河ドラマの原作にもなった「功名が辻」「国盗り物語」「翔ぶが如く」など、さらには中国の楚漢戦争を描いた「項羽と劉邦」など、名作をあげれば枚挙にいとまがありません。

 「竜馬がゆく」や「燃えよ剣」を読んで歴史が好きになったという人も多くいることでしょう。あなたが一番好きな司馬遼太郎作品にぜひご投票ください。また、もし選択肢にない短編作品などが好きという人は「その他」に投票のうえ、コメント欄に作品名をお書きください。また、各作品に対する思い出などのコメントもお待ちしています。

 それでは、アンケートへのご協力よろしくお願いします!

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アンケート

司馬遼太郎で一番好きな小説は?
実施期間:2021/04/09 00:00 〜 2021/04/22 23:59
投票は締め切りました

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