2007年から毎年「働きがいのある会社」ランキングを発表しているGPTWジャパンが、2021年版のランキング結果を発表しました。今回は462社が参加し、従業員数ごとに「大規模部門」「中規模部門」「小規模部門」に分けてランキングが作成されています。

　大規模部門では「シスコシステムズ」が1位を獲得した同ランキングについて、今回は「中規模部門」（従業員数100～999人）のTOP3を見ていきましょう。

出典：GPTWジャパン「2021年版日本における「働きがいのある会社」ランキング」

第3位：CKサンエツ

　第3位は、シーケー金属やサンエツ金属などの持株会社であり、東証一部上場企業の「CKサンエツ」です。「働きがいのある会社ランキング」では2017年版からランクインしており、今回の2021年版でTOP3入りを果たしました。

　「夜勤レス（深夜勤の廃止）」や「賞与額固定」などのような独自の制度を導入しているCKサンエツですが、中でも「働き方選択」という制度は画期的。これは従業員が「仕事優先で超高待遇希望」「仕事優先で高待遇希望」「私生活優先で低待遇希望」「私生活最優先で超低待遇希望」の中から働き方を選べるというもの。自分自身でワークライフバランスを選択できます。

第2位：サイボウズ

　第2位は、「kintone」や「サイボウズ Office」などのグループウェアの開発・販売・運用を行っている、東証一部上場企業の「サイボウズ」です。「働きがいのある会社ランキング」では、2019年版から3年連続で第2位にランクインしています。

　サイボウズでは「100人100通りの働き方の実現」をテーマに、最長6年間の育児・介護休暇制度をはじめ、育自分休暇制度、副（複）業許可制度などを導入。従業員一人ひとりが自分の理想とする働き方を実現できるように努めているとのこと。また、同社では早くから在宅勤務制度を導入しており、近年の新型コロナウイルスの影響により、さらにテレワーク化が定着していったそうです。

第1位：コンカー

　第1位は、出張・経費管理クラウドベンダーであるコンカー・テクノロジーズの日本法人である「コンカー」です。「働きがいのある会社ランキング」では、2018年版から4年連続でトップに輝き、女性の働きがいに優れた企業に与えられる「女性版」でも2021年の第1位となっています。

　同社では、年齢や社歴に関係なく大きな裁量権が与えられたり、従業員同士がフィードバックし合えたりする文化があるとのこと。また、昨今は従業員全員で、リモートワークでも働きがいを高めるために必要なことを話し合ったといいます。その内容は「Hatarakigai – Next Stage」という形で15の施策にまとめられています。