【手塚治虫文化賞】第24回「マンガ大賞」受賞作は「ニュクスの角灯(ランタン)」! 受賞全27作品わかる?【2021年4月時点】

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 『鉄腕アトム』『火の鳥』など、多くの名作を世に送り出し、漫画界の発展に大きく貢献した漫画家・手塚治虫さん。「手塚治虫文化賞」は、そんな手塚さんの業績を記念して開催されている賞で、漫画文化の健全な発展に寄与することを目的としています。

 同賞は、年間を通じて最も優れた漫画作品に贈られる「マンガ大賞」や、短編や4コマ漫画、1コマ漫画などを対象とした「短編賞」など4部門があります。これまで24回開催されており、第25回の受賞作は2021年4月末に発表が予定されています。

 この記事では「マンガ大賞」を受賞した全27作品をまとめました。その中から直近3作品を個別に紹介します。

(出典:朝日新聞社「過去の受賞作品一覧」

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第22回:ゴールデンカムイ

 第22回(2018年)の受賞作は、野田サトルさんのコミックス『ゴールデンカムイ』。2014年から『週刊ヤングジャンプ』で連載されており、テレビアニメも3期まで制作されている人気作です。

 主人公は元軍人の杉元佐一。彼は幼馴染の病気の治療費を用意すべく、一獲千金をめざして北海道へやってきます。そこでアイヌの人々が隠していた埋蔵金の存在を知りますが、埋蔵金を狙うほかの勢力との争いに巻き込まれていくという物語です。

 受賞に際して、野田さんは「これもひとえに男たちの美しい肉体を妥協なく描き続けた結果、その激しいトレーニング後の筋肉から放たれるような熱が審査員の方々に伝わったのだと、感無量の思いでございます」とのコメントを寄せています(参照:朝日新聞社「第22回受賞作品」)。

画像はAmazon.co.jpより引用
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第23回:その女、ジルバ

 第23回(2019年)の受賞作は、有間しのぶさんの『その女、ジルバ』。2011年から2018年まで『ビッグコミックオリジナル増刊号』で連載された作品で、コミックスは全5巻。2021年には、池脇千鶴さんが主演でテレビドラマも制作されました。

 本作は、崖っぷちの人生を送る40歳独身の主人公・笛吹新が、平均年齢70歳以上のホステスたちが経営するバーで働き始めたのをきっかけに、新たな可能性や生きがいを発見していく物語です。

 受賞に際して、有間さんは「時々脳みそから水が出るんじゃないかと思うしんどさもありましたが、その分調べるのも描くのも面白く、たくさんの人に助けられた幸せな作品です」とのコメントを寄せています(参照:朝日新聞社「第23回受賞作品」)。

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第24回:ニュクスの角灯

 第24回(2020年)の受賞作は、高浜寛さんの『ニュクスの角灯』。2015年から2019年まで『コミック乱』で連載され、2018年には文化庁メディア芸術祭マンガ部門で優秀賞を受賞。フランス最大の書籍見本市である「リーヴル・パリ2019」のレコメンド作品にも選出されるなど、国内外で注目を集めています。

 本作は、明治初期の長崎が舞台。西南戦争で親を亡くした少女が、世界中のものや人々と関わりながら成長していくという物語。世間の荒波の中でも強く生きるキャラクターたちの姿が魅力の作品です。

 受賞に際して、高浜さんは「私もいつか(手塚)先生のような、次世代の人々に何か少しでも良い影響を与えられる漫画家になりたいです。まだまだ足りないスキルが多いので、これからもっと頑張ります」とコメントを寄せています(参照:朝日新聞社「第24回受賞作品」)。

 第1回から第24回まで、すべての「マンガ大賞」受賞作は、次のページでご覧ください!

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