【ゴキブリ撃退】「侵入経路のふさぎ方」から「おすすめ駆除アイテム」まで、対策ポイントを解説!
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ゴキブリを見つけた時、ちゃんと対策すれば、その後に現れる頻度を減らす効果が期待できます。今回は、ゴキブリの退治の仕方、侵入経路の防ぎ方、効果のあるアイテムなど、具体的な対策を紹介します。
ハウスクリーニングやエアコンクリーニング、家事代行、不用品回収まで、暮らしにまつわる様々な「こまった」をくらしのマーケットマガジンがひとつひとつ丁寧に解決します。
まず出てきたゴキブリの成虫を駆除する
ゴキブリの成虫を見つけたら、まずはそれを駆除しましょう。殺虫スプレーをかけて、ゴキブリが弱ったら紙などで取り、トイレに流せばOKです。トイレに流せない場合は、ビニール袋に入れて、しっかり封をして廃棄してください。
ゴキブリが出たのに殺虫剤が手元にない時は、新聞紙などを使って対処しましょう。たとえば、次のような方法がおすすめです。
- 新聞紙などを丸めて叩く
- 熱湯をかける
- 食器用洗剤をかける
新聞紙は、汚れても捨てられるのがメリットです。しっかり丸めてから、叩いて退治しましょう。ただ、力いっぱい叩くとゴキブリの体液が飛び散ってしまうので、注意してください。退治した後は、ゴキブリがいた場所を、アルコール液入りのウェットティッシュなどでよく拭きましょう。
熱湯をかけると、ゴキブリは呼吸ができなくなります。だいたい60度以上の熱湯を用意して、ゴキブリにかけてください。ただし、フローリングの材質によっては、熱湯で変色してしまう恐れがあるため、気をつけましょう。
食器用洗剤をかけて退治する方法もあります。洗剤に含まれる界面活性剤が、ゴキブリの呼吸器官をふさぐため、窒息死してしまうのです。退治した後は、洗剤をかけた場所を丁寧に拭いておきましょう。
ゴキブリの卵や死骸を発見したら、すぐに処分する
ゴキブリの卵や死骸を発見したら、すぐに処分しましょう。トイレットペーパーなどに包み、トイレに流せば大丈夫です。
そのままにしておくと、ゴキブリが死骸に集まってしまい(そういう習性があります)、そこで卵を産んで大量発生につながる恐れがあります。くれぐれも死骸をそのままゴミ箱に捨てたり、屋外に投げ捨てたりしないでください。
ゴキブリが何度も現れる場合にやるべき対策3つ
部屋を綺麗にしていても、いくら退治しても、ゴキブリが現れる場合は、侵入経路を潰せていない恐れがあります。その場合、次の3つの対策を意識しましょう。
- ゴキブリの侵入経路をふさぐ。
- 家の中にいるゴキブリを駆除する。
- ゴキブリが寄りつかない家にする。
ゴキブリは屋外から侵入してくるので、まずは侵入経路をふさぐことが大切です。それから屋内のゴキブリを退治します。その後、ゴキブリが家に近づかないよう、自宅の環境を整えていきます。
この手順で対策すれば、ゴキブリが出る確率を抑えられる可能性が高まります。それでは、それぞれについて詳しく見ていきましょう。
侵入経路のふさぎ方(玄関の場合)
ゴキブリの侵入経路はさまざまです。場所ごとの対策方法を説明します。
まず、玄関は人が出入りするので、完全にふさぐことはできません。そこで、ゴキブリが嫌う香りを出すミント・ハッカ系や柑橘系のアロマオイルを置いておきましょう。
また、100円均一ショップなどで販売されているゴキブリの忌避剤も効果的です。玄関にスプレーするだけと使い方も簡単。郵便物にゴキブリが付着している恐れもあるため、郵便ポストにもスプレーしておくと、より安心です。
ただし、アロマオイルや忌避剤は、殺虫剤と比較すると効果が低いため、侵入した時に備えて「撒き餌タイプの殺虫剤」を置いておくのがおすすめです。
侵入経路のふさぎ方(ベランダの場合)
まず、植木や肥料はゴキブリにとって格好のエサなので、置いている人は注意してください。プランターは底に隙間がないタイプを選び、肥料をベランダで保管する場合は、封をしっかりしておきましょう。また、植木には害虫駆除剤を定期的に散布しておくといいでしょう。
そして、不用品や置物は適宜、処分・整理して、ゴキブリが寄りつきやすい場所を少しでも減らすように心がけましょう。
侵入経路のふさぎ方(窓の場合)
窓や網戸を閉めたつもりでも、わずかな隙間があれば、ゴキブリは侵入してくる恐れがあります。
窓の対策は、まず網戸を張りましょう。隙間や穴がある場合は、100円均一ショップなどで販売されている「隙間テープ」などでふさいでください。隙間テープは、窓枠の外側に、窓を一周するように貼りましょう。ゴキブリ以外の害虫や砂ぼこりの侵入も防げます。
その上でアロマオイルを散布しておけば、ゴキブリが侵入する確率をさらに減らせます。
侵入経路のふさぎ方(キッチンの排水口・排水管の場合)
キッチンの排水口も、ゴキブリの代表的な侵入経路のため対策が必要です。隙間や穴がないか入念にチェックし、発見した場合は、排水管用の隙間防止テープ(耐水性があるもの)やパテで埋めておきましょう。
排水管は、まず形状を確認しましょう。S字型なら、トラップ部(水がたまる部分)でゴキブリの侵入を防げます。それ以外の形の場合は、S字型に交換するのがおすすめです。ただし、賃貸物件だと交換できない場合もあるため、事前に大家さんや管理会社に確認しましょう。
また賃貸物件の場合、シンク下やコンロ下の収納部が、建物の基礎部分とつながっている場合があります。このつなぎ目に隙間があると、ゴキブリが外部から侵入できてしまいます。そのため、目視で隙間がなかったとしても、板の接合部に隙間防止テープを貼っておくと安心です。
ゴキブリの侵入対策は「排水トラップ」がカギ
ゴキブリの侵入対策に効果的な手段として、排水口の中の「排水トラップ(防臭キャップ)」があります。本来は排水口の臭いを防ぐためのものですが、排水口にフタをすることで、ゴキブリの侵入を防ぐ効果も期待できます。排水トラップは、オンラインで購入できます。
侵入経路のふさぎ方(空調機器の場合)
まず、換気扇の換気口からゴキブリが侵入するケースが考えられます。そこで、換気扇の大きさに合ったフィルターを取りつけましょう。
見落とされがちなのは、エアコンのドレンホースや室外機です。排水溝からドレンホースに侵入したゴキブリが、そのままエアコンの室内機まで入ってくる恐れがあります。ドレンホース、室外機ともに専用のフィルターが販売されているので、それで侵入口をふさいでしまいましょう。
ドレンホースは、ホースの先にストッキングを輪ゴムで取りつけておくのもおすすめです。これなら水は排水されますが、ゴキブリは侵入できなくなります。また、専用の穴をふさぐグッズも販売されています。
エアコンを使わないシーズンは、室外機をゴミ袋で覆ってガムテープで密封しておくと、侵入を防げます。
侵入経路を潰したら、便利グッズで家の中のゴキブリを駆除
侵入経路をふさいだら、次は家の中にいるかもしれないゴキブリを駆除しましょう。各メーカーからさまざまなゴキブリ駆除グッズが出ています。主に次の4タイプがあります。
- 毒餌タイプ
- 捕獲罠タイプ
- 燻煙剤タイプ
- エアゾールタイプ
「毒餌タイプ」は、ゴキブリが毒餌を巣に持ち帰るので、巣ごと一気に退治できる可能性があります。侵入経路に置けば、侵入を防ぐ効果も期待できます。
「捕獲罠タイプ」は、ゴキブリを罠にひっかけて退治する駆除剤です。死骸を確認できるので、駆除できた確信を得たい人におすすめです。これも侵入経路に設置すれば、室内への侵入を防げる可能性が高まります。
「燻煙剤タイプ」は、室内に煙の殺虫成分を充満させて、手の届かない隙間などに隠れているゴキブリを退治するアイテムです。使用中は部屋を出なければならないため、外出時に使用しましょう。
「エアゾールタイプ」は、ゴキブリに直接スプレーして使います。見かけたらすぐ退治したい人におすすめです。いざという時のために、一家に1つは準備しておきましょう。
他には「忌避剤タイプ」もあります。ゴキブリが嫌がるニオイや成分で侵入を防ぐアイテムです。ただ、あくまで侵入防止の効果しかなく、駆除はできません。
「毒餌タイプ」がおすすめの理由
駆除アイテムの中でおすすめなのが「毒餌タイプ」です。ゴキブリが好みそうな場所に毒餌を何個か置いて、食べるのを待つという使い方をします。
通常、毒餌は時間差で効果が出るため、毒餌を食べたゴキブリは巣に帰ってから死亡します。ゴキブリは仲間の死骸を食べる習性があるので、毒餌の効果が死骸を食べたゴキブリにも及びます。また毒餌の影響を受けたメスの卵にも、殺虫成分が作用します。
このように、ゴキブリを巣ごと退治できる毒餌タイプは、家に潜んでいるゴキブリを一掃できる可能性があります。よほど繁殖していない限りは、これで駆除できるでしょう。
なお、毒柄タイプにも種類がいくつかあります。卵にまで作用があるのは、フィプロニル(フェニルピラゾール系)の成分を含むものです。ただし、この成分を含む薬剤は毒性が強いといわれているので、幼児やペットのいる家庭では、十分注意して使ってください。
駆除が完了したら、ゴキブリが嫌がる住環境を整える
侵入経路を潰し、家の中のゴキブリを駆除すれば、当面は安心です。しかし、郵便物に紛れたり、出かけた時の手荷物の中に入ったりして、侵入してくる恐れもあります。
そうした万一の事態に備えて、自宅をゴキブリが嫌がる住環境にする方法を紹介します。具体的には、以下の3つです。
- 家の中を清潔に保つ。
- 不要なダンボールはすぐに処分。
- 植木は置かない。
まず、清潔な環境なら、ゴキブリはいづらくなります。食べこぼしや髪の毛、ホコリなどはゴキブリの大好物なので、こまめに掃除して放置しないようにしましょう。
また食材は、必ず密封された冷蔵庫や戸棚などに入れておきましょう。常温保存できる食材をダンボールに入れて置いておくと、ゴキブリにとってはエサがむき出しになっている状態です。特に玉ねぎや調味料はゴキブリの大好物なので、注意してください。
また、ゴキブリは狭い場所を好みます。特にダンボールの隙間は保温性もあるので、ゴキブリには心地よい環境となりやすいです。不要になったダンボールはすぐ処分しましょう。
植木も、なるべく置かないようにしましょう。植物はゴキブリを呼び寄せる原因となる恐れがあります。それ自体がエサになるだけでなく、肥料たっぷりの土は卵を産むのに適した環境だからです。どうしても緑や花が部屋に欲しい場合、人工観葉植物や造花などを検討しましょう。
ただ、ゴキブリの嫌うミント系の植物なら、忌避剤と同じ効果が期待できます。育てやすい種類としては、ミントやユーカリ、シソ、ハッカ、ローズマリーなどがあります。ただし、しっかり手入れをしないと、コバエの発生源にもなるので、注意しましょう。
ゴキブリを見失った時は、プロに駆除を頼む
見失ったゴキブリを発見するのは困難です。この場合、どこかに潜んでいるのを我慢できるなら、毒餌タイプや燻煙剤タイプの駆除剤で退治しましょう。
ゴキブリが出た部屋にはいられないという人は、燻煙剤タイプの駆除剤を使って、薬剤を使用中はホテルなどで1泊しましょう。それが難しい場合は、プロの駆除業者に頼むのがおすすめです。
プロの駆除業者に依頼すると、以下のようなメリットが受けられます。
- ベイト剤などを使って、より徹底的に駆除できる。
- 薬剤が市販のものより強力。
- ゴキブリの巣や卵がありそうな場所を、より詳しくチェックできる。
- より確実に侵入経路をふさげる。
- 駆除後に再び侵入される可能性を、より下げられる。
素人にはできないプロならではの対策もあるので、困ったら依頼を検討するのもおすすめです。
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