東京都から通勤圏内で、住みたい街ランキングにも「大宮」や「浦和」が登場するなどして人気を集めている「埼玉県」。市町村の数が全国で3位、市だけに限った数では全国1位でもあります。そんな埼玉県に数多くある自治体の名前（地名）も特徴的なものばかりですよね。

　そこで今回は「埼玉県の地名でロマンを感じる場所はどこ？」というテーマでアンケートを実施します。音の響きや漢字の並びなどから、「ロマンを感じる」と思う地名にご投票ください。まずは、埼玉県の中から3つの市をピックアップして紹介しましょう！

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川越市

　「川越市」は南西部に位置する市で、古くから「小江戸」とも呼ばれ、古き良き日本の街並みが残っていることで知られています。市内には、縁結びのパワースポットとして人気のある「川越氷川神社」や、ランドマークとなっている「時の鐘」など、訪れる人々に歴史のロマンを感じさせるスポットがたくさんあります。

　ちなみに「川越」（かわごえ）という地名には、「入間川の川を越える土地」という意味もあるそうですが、入間川によって肥えた場所という意味の「河肥」と呼ばれたことに由来する説もあるようです。

秩父市

　「秩父市」は埼玉県南西部に位置する秩父地方の中心となる市。埼玉県の中でも、特に山岳地帯の美しい景色が広がる地域として知られています。市内には「秩父三十四所観音霊場」と呼ばれる巡礼地があるほか、「秩父鉄道のSL」なども観光客から人気を集めています。

　そんな「秩父」（ちちぶ）という名前が歴史に登場するのは、『続日本紀』に記載されたことが最初で、この地を統治していた「知知夫国造（ちちぶくにのみやつこ）」の支配下にあったことに由来するといわれているそうです。

鴻巣市

　「鴻巣市」は埼玉県の中央部に位置する市。運転免許センターがあるため、埼玉県民には、免許の取得や更新の時に行く場所としてもなじみ深いでしょう。市内には豊かな自然を生かした公園や体験農園などもあり、県内外の人々の憩いの場ともなっています。

　「鴻巣」（こうのす）という地名は、市内にある鴻神社に伝わる「こうのとり伝説」に由来しているとされています。伝説によると、かつてこの地に巣を作ったコウノトリが、地域に起こる災いのもとを退けたことで住民たちから守り神として祭られたという経緯があり、いつしかコウノトリが巣を作った場所として「鴻巣」と呼ばれるようになったそうです。

埼玉県の地名でロマンを感じるのは？

　ここまで、埼玉県にある3つの市について紹介しました。いずれも長い歴史とロマンを感じさせる名前ばかりですね。

　なお、選択肢には埼玉県にある72の市区町村を用意しています。あなたがロマンを感じる地名にご投票ください。また、各自治体の地名にロマンを感じる理由や魅力的なところ、おすすめの観光スポットなども、ぜひコメント欄にお寄せください。みなさんのご投票お待ちしております！

参考

• 都道府県別市区町村数一覧（平成30年10月1日）｜地方公共団体情報システム機構
• 住みたい街ランキングで大宮・浦和が大健闘！（さいたま市 都市戦略本部）
• 川越市／かわごえし（語源由来辞典）
• 秩父（コトバンク）
• 第3回　～「こうのとり伝説」とふるさと鴻巣～（鴻巣市）