行き場のない食材が格安で買える「豊洲市場ドットコム」が話題に フードロス削減で生産者を応援

ツイートする Tweet ツイートを見る
Share
LINE
hatena
Home

 新型コロナウイルスの感染拡大防止策として、飲食業界は店舗の営業を自粛しています。その影響でフードロスの問題が懸念されていますが、そんな中、豊洲市場が運営するECサイト「豊洲市場ドットコム」に注目が集まっています。

 同サイトでは、市場の取引で買い手が見つからなかった訳あり品や規格外品を廃棄に回さず、一般向けに販売。4月に入ってからは、相場の下落や過剰在庫などで行き場を失った食品が数多く並び、中には最高級クラウンメロンの大玉およそ1.8kgが2480円(送料別)など、驚きの価格で提供されている食材も見られます。

豊洲市場ドットコム公式サイトより引用
advertisement

「フードロス 削減」の評価は?

 「フードロス 削減」についてSNS分析ツールで調べたところ、96.6%がポジティブな反応に分類されました。美味しい食品が安く手に入るのを喜ぶ声だけでなく、「生産者を応援したい」「廃棄はもったいない」といった声も多く聞かれました。

advertisement

「フードロス 削減」の盛り上がりは?

 4月9日から4月22日にかけてのトレンドを調べると、4月14日頃から伸び始めています。それ以降、多くのSNSアカウントでシェアされたり、メディアで取り上げられたりした影響か、右肩上がりの盛り上がりを見せています。

advertisement

ブランド牛肉、新鮮な海の幸、高級フルーツなどが手頃な価格で買える「豊洲市場ドットコム」

 豊洲市場ドットコムで取り扱っているのは、フルーツ、海の幸、野菜、ブランド肉、惣菜・加工品、スイーツ、飲料の7種類です。

 フルーツは、冒頭で紹介したクラウンメロンの他に、桃の名産地・山梨が誇るブランド桃「春日居の桃」(5〜6玉。3780円。送料込み)、宮崎ブランドの代名詞「日向夏」(11〜13玉。1980円。送料別)など各地の名産が並び、いずれも手頃な価格で販売されています。

豊洲市場ドットコム公式サイトより引用

 海の幸は、伊勢海老やいくら、真鯛、エゾバフンウニなど、ぜいたくな顔ぶれ。ブランド牛のコーナーも、A5ランクの松阪牛や仙台牛などのブランド牛肉、青森シャモロックや川俣シャモなどの高級地鶏肉といった、豪華なラインナップとなっています。

豊洲市場ドットコム公式サイトより引用
豊洲市場ドットコム公式サイトより引用

 SNS上では、噂を聞きつけた人たちが早速サイトへ訪問。「パイナップル1箱4個入り送料込みで900円は安い!」「じゃがいも10kg、税込み・送料込みで2980円とか安っ凄っ」「いくら1kg5000円は安い!」など、驚きの声が相次いでいます。

 生産者を少しでも応援したい、そんな思いを持っている人は多いようで、「お得に応援できるよ!」「みんなで日本の食を応援しよう! そして太ろう!」といった声がたくさん聞かれます。また「自粛生活が少し明るくなりました」「空豆が届いた。今晩のご飯が楽しみ♪」など、元気を貰った人も少なくないようです。

advertisement

他にもある生産者を応援できるサイトやハッシュタグ

 こうした生産者を応援する取り組みは、他にも広がっています。

 例えば、Twitterのハッシュタグ「#フードロス」には、「コロナの影響で鶏肉が1.5トン余っています」「水まるもちの在庫が1万6000個あるそうです」「業務用の鶏卵が大量に余っています」など、生産者側の悲痛な声がたくさん寄せられています。

 こうした声を聞いた人が生産者のホームページやTwitterアカウントへ行き、注文が入るという流れが生まれています。

 また「食べて応援! 学校給食キャンペーン」という支援サイトもあります。これは株式会社食文化が運営するサービスで、給食関連事業者から発生した未使用食品を一般向けに販売しています。

食べて応援! 学校給食キャンペーン公式サイトより

 利用者からは「美味しかった!」「これ懐かしい!」など、喜びの声が続々。ただ、4月18日時点で10万件を超える注文が入るほど人気を集めており、4月22日時点では大半の食品が売り切れとなっています。気になる人は早めにチェックしてみてください。

 また「在庫ロス掲示板」というサービスもあります。こちらは株式会社バトラが運営するサイトで、生産者は無料で商品情報を掲載可能。食品だけでなく、お花やペット用品なども取り扱っています。

在庫ロス掲示板公式サイトより引用

 まだ商品が掲載されていないジャンルも多いですが、これから増えていくかもしれません。

 このように、インターネット上では「大好きな飲食店や生産者を少しでも支えたい」という支援の輪が広がっています。作り手さん、そして届けてくれる宅配業者さんへの感謝を胸に、皆さんも応援の声を届けてみませんか?

調査概要

調査期間2020年4月9日〜4月22日
調査対象Twitter
調査件数1280 件(10%サンプリング)
調査キーワードフードロス 削減
調査方法対象期間のTweetを「SocialInsight」によるテキストマイニングにより分析
備考実数に近づけるため件数を100%に補正

※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.