絶滅した動物が多い国ランキング 1位のアメリカに次ぐ2位と3位は?【日本は13位】
人類が文明を築き、世界中を移動したり環境に手を加えるようになって以来、地球上では多くの生物種が絶滅しています。国際自然保護連合(IUCN)の作成するレッドリストには、すでに800近い動物種が絶滅種として記載されています。
それでは、国別にみると絶滅した動物が多いのはいったいどこなのでしょうか。レッドリストをもとにランキングを発表します。なお、レッドリストの指す絶滅には「絶滅(EX)」と「野生絶滅(EW)」の2つのカテゴリがありますが、今回は前者のみを対象としています。
ちなみに、日本は13位。世界的にみれば、日本は絶滅した種の多い国といえるでしょう。それでは上位にどのような国が入っているのか、さっそく見ていきましょう。
(出典元:IUCN 2021. The IUCN Red List of Threatened Species. Version 2021-1. )
第3位:モーリシャス
第3位はアフリカ・マダガスカルの東方の島国、モーリシャスです。レッドリストに記載されている、絶滅した動物種は44種。飛べない絶滅鳥類「ドードー」がいた島として有名です。
モーリシャス島は近年、インドとマダガスカルが離れていく過程で取り残された大陸の欠片であるとする説が提唱されています。島の生物多様性は、今でも世界有数の豊かさ。島の大きさは東京都とほぼ同じですが、海や山、滝などの自然を楽しめるリゾート地としても知られています。
第2位:フランス領ポリネシア
第2位は、南太平洋にあるフランスの海外共同体である、フランス領ポリネシア。絶滅した動物の種数は60種となっています。
フランス領ポリネシアは大小118の島々から成り、そのうち67の島が有人島です。タヒチ島やモーレア島は観光地として人気ですが、1996年までフランスによる核実験が繰り返された地域でもありました。絶滅した固有種には、タヒチクイナやタヒチシギといった鳥類や、多数のカタツムリなどが挙げられます。
第1位:アメリカ
そして第1位は、アメリカ合衆国でした。絶滅した動物の種数は、2位に4倍近い差をつける237種です。
アメリカで多くの種の絶滅が確認されているという事実は、西洋人の入植や近現代の開発が生物環境に与える影響の大きさを物語っているといえるでしょう。とくにリョコウバトなどは、鳥類史上最多の生息数がいたとされているにもかかわらず、乱獲によって20世紀初頭までに絶滅してしまいました。また、ウェーク島に住んでいた飛べない鳥のウェーククイナは、太平洋戦争で米軍に封鎖された日本軍守備隊により、食料として獲り尽くされ絶滅したとされています。
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