リクルート進学総研では、高校生や高校生の保護者、高校の教員、高等教育機関など、進路選択に関する調査を実施し情報発信しています。また、学校基本調査などのデータを分析し、今後のマーケット予測を行っています。

　今回はそんな「リクルート進学総研」の協力のもと、東海エリアの文系高校生が選んだ「志願したい大学」ランキングを紹介します。ランキングは、2024年3月に卒業予定の高校3年生を対象に行ったものです。

　また、1位、2位となった大学については、その人気の理由について、リクルート進学総研の小林所長にコメントをいただきました。ではさっそく上位の結果を見ていきましょう。

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【東海エリアの文系高校生に聞いた】「志願度の高い大学」ランキング

調査概要

（出典元：スタディサプリ「2023年版！　東海の大学『志望度』ランキング【スタディサプリ進路】」）

第2位：中京大学

　第2位は、志願度10.5％の「中京大学」でした。昨年の同ランキングに引き続き2位となるなど、安定した支持を集めています。

　愛知県名古屋市昭和区に本部を置く中京大学は、1954年に創立された「中京短期大学」を前身とし、1956年に設置された私立大学。「学術とスポーツの真剣味の殿堂たれ」を建学の精神に、「真剣味」を校訓に、多様で豊かな学術成果を生みだすとともに、社会に貢献できる優れた人材の育成を目的としています。

　中京大学は、総合政策学部や現代社会学部、スポーツ科学部など10学部を有する総合大学。総合大学の強みを生かした履修システムや、留学・資格取得・教職・キャリアサポートプログラムなども魅力です。また、約80％の学生が愛知県立大学・岐阜大学・三重大学などの併願者であるところも特徴。2022年度卒業生の就職率は98.7％と就職に強いところもポイントです。

リクルート進学総研の小林所長はこう見る

　中京大学は、スポーツに力を入れている大学として有名でしたが、次々と学部学科を新設するなど改革を進め、現在では幅広い学部を持つ総合大学になっています。多くの学部が集まる名古屋キャンパスは、地下鉄の八事駅に直結（徒歩0分）していることから、通学しやすい点も高校生からの評価となっているようです。

第1位：南山大学

　第1位は「南山大学」でした。同ランキングで3年連続となる1位を獲得するなど、圧倒的な支持を集めています。

　名古屋市昭和区に本部を置く南山大学は、1946年に創立された「南山外国語専門学校」を前身とし、1949年に設置された私立大学。「キリスト教世界観に基づく学校教育を行う」を建学の理念に、「Hominis Dignitati（人間の尊厳のために）」を教育モットーに掲げ、「ユニバーサル受け入れ体制が確立し、ビジョンを実現した大学として、世界から選ばれ世界に人材を輩出している大学」になることを教育目標としています。

　南山大学では、オンラインツールを利用し、海外大学の学生と授業内外で協働プロジェクトや意見交換を行うCOIL型授業「NU-COIL」を実施。COIL型授業と海外留学、企業でのインターンシップなどを組み合わせ、グローバル人材を育成する国際プログラムです。また、国際交流にも注力していて、独自の「南山・ディズニープログラム」をはじめ、海外留学プログラムが充実しているところも特徴。早い段階から学生のキャリア形成を支援する「キャリアサポートプログラム」を実施していることもあり、2022年度卒業生の就職率は96.53％と就職に強いところも魅力です。

リクルート進学総研の小林所長はこう見る

　南山大学は、カソリック系の総合大学として、歴史のある大学。特に女子、文系学生からの人気が高いようです。2017年には瀬戸キャンパスを閉鎖し、交通の便が良い名古屋キャンパスに集約したことで、通いやすい環境にも評価が集まっています。