外出自粛でたまるストレス…自律神経のスペシャリストが“心の健康”を保つアドバイス

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 自律神経のスペシャリストで順天堂大学医学部教授の小林弘幸先生が、5月11日(月)放送の、ニッポン放送「垣花正あなたとハッピー!」内のコーナー「ゲストとハッピー!」に生出演。この日は、新型コロナウイルス感染拡大防止のためニッポン放送にある別スタジオからリモート出演し、健康にまつわる質問に回答した。

 新型コロナウイルスの感染拡大で外出自粛が続くなか、健康や家計への不安から心に不調を来すことが懸念されている。そこで自律神経研究の第一人者として、トップアスリートやアーティスト、文化人のコンディショニング、パフォーマンス向上指導にも携わる小林先生に自宅で「心の健康」を保つ方法を伺った。

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外出自粛によって健康面に影響はありますか?

垣花正:小林先生といえば「自律神経のスペシャリスト」ですけども、外出自粛によって健康面に影響はありますか?

小林弘幸:やはり影響はありますね。患者さんを拝見しても顔が暗くなっていて、身体よりもメンタルがまいってしまっているんです。「自分の病気どころではない」っていう人が多いですね。

垣花:以前、小林先生に教えていただいたんですが、自律神経は、「交感神経」と「副交感神経」があって、交感神経は、緊張を高める役割をしていて、車で例えると「アクセル」の働き、副交感神経は、リラックスした状態に導いてくれる「ブレーキ」の働きをするんですよね。

小林:そうなんです。このどちらかが強すぎてもダメで、2つのバランスが取れている状態が望ましいです。今は、副交感神経が高くなりすぎている方が増えていて、車で例えると、「ブレーキ」ばかりが効いていて、まったく動いてない状態。こうなると“うつ”になりやすいんですよね。

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うつにならないために、どんなことを心掛ければいいのでしょうか?

小林:やはり自分を見つめ直すということと、生活のなかで「ルーティンを作ってください」と、患者さんに言っていますね。

垣花:「生活のルーティンを作る」というのは具体的にどんなことなんですか?

小林:例えば1時間のなかで「45分はしっかりやる」「残りの15分は休憩」といった事を繰り返していくと生活にリズムができて、コロナ環境に負けない生活パターンが作れるんです。そういう事をせずに、ただボーッと座りながらテレビを見たり、だらだら何もせずに過ごしていると、メリハリが無くなって自律神経的には落ちてくるんですよね。

垣花:45分と15分に区切りましたけど、1時間では区切らない方がいいんですか?

小林:やっぱり集中できるのは持って45分ですね。「あと15分だけ」という風に、だらだら続けるよりは、45分しっかりやって15分だらっとするというように区切るのがいいと思います。

垣花:あと小林先生は「睡眠の質」に関する本も出版されましたが、やはり睡眠は自律神経に影響を及ぼしますか?

小林:これが大きくて、睡眠の質が悪いと自律神経の総合力がガタ落ちしてしまうんです。自律神経が乱れてしまうと、それだけ体調も悪くなり、心のコントロールもできなくなってしまいます。

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理想の睡眠時間は何時間なんですか?

小林先生:一般的に7時間と言われているんですが、人によってショートスリーパーとロングスリーパーの人がいるんです。それは皆さんのそれぞれに合った時間でいいんですが、一番大切なのが“寝入りの90分”、つまり寝始めてから90分の質を高めることが重要です。

 日々の生活にストレスが溜まっている人も多いなか、小林先生がポプラ社から出版した「寝入りが9割の睡眠技術」では、「寝入りの90分」の質を高めるための簡単な「熟睡ルーティン」を紹介している。本で紹介されている一部をスタジオで実践した番組パーソナリティの垣花正は、「リラックスできていることが分かります。寝る前に、副交感神経を高めることが大切なんですね。」と、納得した様子だった。

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番組情報

スヴェンソン presents ゲストとハッピー!
毎週月曜 9:36頃番組HP
ニッポン放送「垣花正 あなたのハッピー!」内で毎週月曜日9時36分頃に放送。
垣花正が様々なゲストを招いてお話を伺うゲストコーナーです!

※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

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