都道府県立の病院や市立病院をはじめ、警察医として県警で業務に従事する場合もある地方公務員医師。そんな地方公務員医師の初任給にはどのような地域差があるのでしょうか。

　そこで本記事では総務省が公表している2022年度のデータを基に、2022年度の「地方公務員医師の初任給が高い都道府県」ランキングを紹介します。さっそくランキングを見ていきましょう！

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（出典元：総務省「令和4年4月1日 地方公務員給与実態調査結果」）

「地方公務員医師の初任給が高い都道府県」ランキング

第2位：宮城県（30万7500円）

　第2位は「宮城県」で、2022年度の地方公務員医師の初任給は30万7500円でした。

　東北地方の中心部に位置する宮城県。太平洋に面した豊かな漁場と、日本三景の一つ「松島」をはじめとする風光明媚な観光地に恵まれたエリアです。仙台市を中心に都市部が広がっていて、仙台駅から東京駅を最短約1時間半で結ぶ東北新幹線や、仙台空港、高速道路などの交通網も整備されているため、県外へのアクセスも良好。国宝の本堂が美しい「瑞巌寺」や、イワシの泳ぐ大水槽が圧巻の「仙台うみの杜水族館」など、観光名所もバラエティーに富んでいます。

　宮城県では医師確保のための取り組みを展開しており、「みやぎドクターバンク」や「みやぎメディカルキューピット」をはじめ、自治医科大学・東北医科薬科大学・宮城県から修学資金の貸与を受けた医師がキャリアを形成しながら返還免除の要件を満たせる「宮城県地域枠等医師キャリア形成プログラム」なども行っています。

第1位：岐阜県（34万4800円）

　第1位は「岐阜県」で、2022年度の地方公務員医師の初任給は34万4800円でした。

　岐阜県は木曽三川（木曽川・長良川・揖斐川）をはじめとする豊かな自然に恵まれていて、長良川中流域は「日本の名水百選」にも選ばれています。日本のほぼ中央に位置しているため、名古屋や大阪はもちろん東京や金沢といったエリアへのアクセスも良好。「関ケ原の戦い」など多くの決戦の舞台となった土地で、世界遺産の「白川郷合掌造り集落」や、日本三名泉に数えられる「下呂温泉」など、伝統的な観光名所も点在しています。

　岐阜県は全国的に見ても医師偏在指標が低く、医師不足を解消するため「岐阜県医師確保計画」を策定。岐阜大学医学部の地域枠推薦入試に「地域医療コース」「岐阜県コース」を設定し、地域医療に貢献する意志のある学生を募集しています。また自治医科大学の学生や、自治医科大学卒業の医師に対するキャリア形成支援の実施、岐阜県医療勤務環境改善支援センターによる医師の長時間労働・勤務環境の改善支援など、さまざまな活動を行っています。

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