【銀河英雄伝説】あなたの好きな「ヤン・ウェンリー」の名言はなに?【人気投票実施中】
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田中芳樹さんの小説『銀河英雄伝説』に登場する主人公の一人、ヤン・ウェンリー。彼と対をなすもう一人の主人公であるラインハルト・フォン・ローエングラムと並び立つ英雄にして、作中でも屈指の人気を誇るキャラクターです。
難攻不落といわれる銀河帝国のイゼルローン要塞を陥落させ、「魔術師ヤン」や「奇跡のヤン」と称される一方、本人はなにかと皮肉屋で、厭戦的な発言をするキャラクターとして知られています。
今回ねとらぼ調査隊では、そんなヤン・ウェンリーの名言についてアンケートを実施します。数あるヤンの名言の中で、最も好きなセリフを教えてください! それではまず、ヤンのセリフから7つをピックアップして紹介します。
「頭をかいてごまかすさ」
アスターテ会戦でパエッタ中将から指揮を引き継いだヤンが、後輩のアッテンボローから味方が指示通りに「動かなかったら?」と質問された際の回答がこちら。いわば「勝敗は兵家の常」といったところでしょうか。勝負事には良い時もあれば悪い時もある。もしうまくかなければその時はその時とばかりに、飄々としながらも達観した視点を持つヤンらしいセリフです。なお、この際の作戦は見事成功し、ヤン自身も窮地を脱しています。
「要するに私の希望は、たかだかこのさき何十年かの平和なんだ。だがそれでも、その十分ノ一の期間の戦乱に勝ること幾万倍だと思う」
難攻不落の要塞「イゼルローン」攻略という無理難題を引き受けたヤンが、ローゼンリッターのワルター・フォン・シェーンコップからその動機を質された際の返答の一節。一連の対話には、恒久的な平和など存在しないという、歴史家志望のヤンならではの戦争観が端的に表れています。
「給料をだしてくれる相手にはそれなりの義理を果たさないとな」
救国軍事会議により首都星ハイネセンが制圧され、クーデター鎮圧のためイゼルローンから出撃するヤン艦隊。自由惑星同盟の現状を嘆き、クーデターがローエングラム陣営の策謀と看破してなお、「自由惑星同盟にいささか深く関わりすぎた」としてこのセリフを続けます。
「かかっているものは、たかだか国家の存亡だ。個人の自由と権利に比べれば、たいした価値のあるものじゃない」
救国軍事会議のルグランジュ提督率いる第11艦隊との戦いで、「まもなく戦いが始まる。ろくでもない戦いだが、それだけに勝たなくては意味がない。勝つための算段はしてあるから、無理をせず気楽にやってくれ」というセリフの後に続く名言。士気を高めるべき開戦での演説とは思えない発言ですが、ヤンの持つ国家観や政治的な思想を如実に示しているといえるでしょう。
「絶対的な善と完全な悪が存在する、という考えは、おそらく人間の精神をかぎりなく荒廃させるだろう」
「自分が善であり、対立者が悪だとみなしたとき、そこには協調も思いやりも生まれない。自分を優越化し、相手を敗北させ支配しようとする欲望が正当化されるだけだ」と続く名言。単純な善悪二元論は対立を煽るだけという考え方は、現代社会にも当てはまるかもしれませんね。
「大人になるということは、自分の酒量をわきまえることさ」
ヤンの弟子、もしくは養子のような存在であり、彼の後継者と目される青年ユリアン・ミンツに対して語った言葉。このセリフを聞いて、ユリアンと同様に大人になるとはどういうことかを胸に刻み込んだという人も多いのではないでしょうか。なお、「酒量をわきまえる」とは、「自分を知る」ことの比喩でもあるともいえるでしょう。
「戦術レベルにおける偶然は、戦略レベルにおける必然の、余光の破片であるにすぎない」
「戦略(strategy)」と「戦術(tactics)」の違いは、クラウゼヴィッツの『戦争論』などでも語られている概念。それをここまで哲学的に昇華して発言できるのは、常勝無敗の将たるヤンならではといっても過言ではないかもしれません。
まとめ
ここまで作中でヤンが発した、7つのセリフを紹介してきました。なお、選択肢には、ヤン・ウェンリーの台詞から39の名言を用意しています。
もしも選択肢の中に好きな名言がないという場合は、「その他」を選択のうえコメント欄に好きなセリフをお書きください。そのほかにも、ヤンの名言の好きなポイントや印象的なシーンなどについても、ぜひコメント欄にお寄せください。みなさんのご投票お待ちしています!