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第1位:新宿区(-2304人)

 第1位は「新宿区」でした。東京23区のほぼ中央、「副都心」とも呼ばれるエリアに位置している新宿区。区内は鉄道をはじめとした交通網が発達しており、JR山手線や中央本線のほか、私鉄・地下鉄の駅が点在しています。

 新宿区の2023年の「転入超過総数」は-2304人。つまり2304人の「転出超過」となっています。世代別に見ると、35~59歳が-1921人と転入超過数が最も少なく、次いで60歳以上が-793人、0~19歳が-769人。20~34歳の単身若年層のみ、1179人の「転入超過」となっています。

【中山登志朗さんはこう見る】

 新宿区も豊島区とまったく同じ傾向です。さらに新宿も豊島も、0~19歳の若年単身者層があまり入ってきてない理由の一つに「イメージがよくない」ということがあるでしょう。新宿や池袋は「大繁華街で治安が悪い」というイメージがある。閑静な住宅地もあるのであくまでもイメージですが、地方から子ども一人を送り出す親御さんとしては心配な部分があるのだと思います。

 豊島区と同じように、新宿区も単身若年層以外はすべての年代で転出超過になっており、単身若年層の転入超過数は豊島区よりさらに少ない1179人。これは先に挙げたイメージの問題や、賃料の高さがあるでしょう。そのため、転出超過総数は豊島区よりさらに多い2304人になり、東京23区で最多となっています。

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【中山登志朗さん総評】

 35歳~59歳で葛飾区、足立区、台東区のみが転入超過となっている理由は、23区内では「賃料・物件価格ともに相場が安価である」ということが大きいでしょう。足立区・台東区には、北千住~埼玉に抜ける東武鉄道が通っており、東武スカイツリーライン・伊勢崎線・東武日光線は日比谷線直通・半蔵門線直通運転を行っています。城北(豊島区、北区など)、城東(台東区、墨田区、葛飾区など)エリアを延伸している電車で都心にダイレクトに入っているので、葛飾区、足立区、台東区あたりは交通の便がいいんです。その割に物価や賃料が安い。転出超過数はあまり多くないことから、消費者物価指数が安価に抑えられているのが大きく影響しているといえるでしょう。

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「転入超過数が少ない区」ランキング

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調査概要

調査期間2023年1月1日 ~12月31日
調査エリア東京23区
集計方法総務省統計局の住民基本台帳人口移動報告を基に作成

※本ランキングは、総務省統計局の住民基本台帳人口移動報告を基にLIFULL HOME’S総研が作成したものです。

※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

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