ブルーインパルスが医療従事者に感謝と敬意を込めて飛行 「本当にありがとう」「楽しい時間でした」など感謝の声

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 5月29日、防衛省航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」が、医療従事者への敬意と感謝を込めて、東京都心上空を飛行しました。

 ブルーインパルスは29日の12時40分頃、6機編成で入間基地を飛び立ち、東京スカイツリーや東京都庁、新型コロナウイルス感染症の治療に取り組む医療機関などの上を飛行。8の字を描くルートを、およそ20分かけて2周しました。


ブルーインパルスの飛行ルート。航空自衛隊ホームページより引用

 29日の東京は綺麗な青空にも恵まれ、今回の飛行を多くの人が空を見上げて楽しんだようです。SNSには飛行終了直後から、撮影した写真や動画が続々アップされています。

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「ブルーインパルス」の評価は?

 SNS分析ツールで調べたところ、84%がポジティブな評価でした。飛行に感動した人や、医療従事者へ改めて感謝やエールを送る人が多く見られました。一方、16%はネガティブな反応で、こちらは「資金的な援助などが先」「今やることではないと思う」といった声が聞かれました。

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「ブルーインパルス」の盛り上がりは?

 5月28日の18時に、航空自衛隊の公式SNSアカウントで告知がされ、トレンドが少し盛り上がりました。その後、29日の午前に同アカウントから飛行ルートなどが発表されて再び盛り上がり、飛行が行われた直後の13時に最高潮に達しました。

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改めて医療従事者に最大限の敬意と感謝を

 ブルーインパルスが東京上空を飛行するのは、国立競技場が解体される際に開かれた記念イベント以来6年ぶり3回目。1周目をデルタ隊形(三角形)、2周目を東日本大震災の時に復興のシンボルとして生まれたフェニックス隊形(鳥のような形)で飛行しました。

 ジェット噴射とともに高速で、しかし隊形を崩さない一糸乱れぬ見事な飛行に、SNSには「青空に機体が映えて美しかった」「元気と勇気もらった」「ありがとうブルー」など、感動の声が続々と寄せられています。

 また今回の飛行を目にした多くの人が、改めて新型コロナウイルスと戦う医療従事者への敬意と感謝を強くしたようです。Twitterではハッシュタグ「#医療従事者にエールを」がトレンド入りし、「心から御礼申し上げます」「私たちを支えてくれている全ての方へ感謝」など、感謝やエールが集まっています。

 ちなみに、ブルーインパルスが入間基地へ帰投する直前、スモークが「ー・・ー」のように途切れたそうですが、これはモールス信号で「TU」(ーがT。・・ーがU)、つまり「Thank You」の頭文字を表しているのでは、といったツイートも。真偽は不明ですが、最初から最後まで感謝の気持ちが詰まった、素晴らしい飛行だったのは確かですね。

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「本当にありがとう」「やる気出る」 医療従事者からも感謝の声

 今回の飛行は医療従事者への感謝のために実施されましたが、SNSでは「気持ちは分かるけど、金銭的な配慮のほうが圧倒的に重要では」「戦闘機の音がうるさくて、患者さんが休めないと思う」「今これを飛ばす必要がどれだけあるのだろう」といった声も聞かれました。

 一方で「感染症病棟に勤めてます。本当にありがとう」「友人の医師が『カッコイイね! やる気出るよ!』と言ってました。皆さんありがとう」「みんなで楽しい時間を共有できました」「勇気と元気をいただきました!」など、医療従事者からの感謝も聞こえてきます。また「医療従事者はそんなの求めてないとか勝手に代弁しないでください」という医師の意見もありました。

 また今回の飛行を見て、力をもらった医療従事者以外の人の多かったようです。SNSには「感謝を忘れず、自分の出来ることを頑張ろうと勇気をもらえた」「私も月曜日から介護の現場へ戻ります。 共に闘いましょう!」「今やれることに最大限向き合おう」といった声が聞かれます。

 このように賛否は分かれていますが、今回のブルーインパルスの飛行で多くの医療当事者が心を和ませ、また多くの人が医療従事者への敬意と感謝の気持ちをより強くしたのも事実。その気持ちを忘れず、ともに終息まで頑張っていきましょう。

調査概要

調査期間2020年5月28日〜5月29日
調査対象Twitter
調査件数22万2765 件(10%サンプリング)
調査キーワードブルーインパルス
調査方法対象期間のTweetを「SocialInsight」によるテキストマイニングにより分析
備考実数に近づけるため件数を100%に補正

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