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これぞリメイク!PS4ゲーム ファイナルファンタジーⅦ 「原作世代」への強みを発揮

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 4月10日、PS4の人気シリーズ「ファイナルファンタジー」から、最新作「ファイナルファンタジーⅦリメイク(以下、FF7リメイク)」が発売されました。原作の「FF7」の発売は1997年で、23年の時を経て、圧倒的なグラフィックを持つ作品としてリメイクされました。

 しかし、原作発売当時の年齢によって、注目度には違いがあるようです。 詳しく見てみましょう。

原作販売当時に7〜16歳だった原作世代(現30代)のアクセスが40%

 PS4用ゲーム「ファイナルファンタジーⅦリメイク(以下FF7リメイク)」が2020年4月に発売されました。

 原作のFF7は、1997年に発売され、FF10と並び「ゲーム史上最高のストーリー」と評価されることも多い傑作と言われています。ヒロインキャラクターの「エアリス」の過酷な運命に涙したプレイヤーも多いはず。

 今回のリメイク版も大きな期待が寄せられる作品となりました。【図1】

出典: https://www.jp.square-enix.com
【図1】今回の調査対象のFF7リメイク(PS4用ゲーム)

 リメイク版の注目作品が、年代別のユーザーをどのように獲得していくのかは、ゲーム業界のマーケティングに大きな示唆を与えるものになるでしょう。

 原作発売当時7~16歳だった「原作世代」は現在30代となっています。

 まずは年代別にリメイク版公式サイトへのアクセスユーザー数推移を見てみます。【図2】

【図2】リメイク版公式サイトの年代別ユーザー数推移

 4月の発売間近になってユーザー数が顕著に増加している様子が見て取れますね。やはり30代が多いようですが、2020年3月の20代の伸びには目を見張るものがあります。

 現在はYouTube等でプレイ動画を見たりすることが可能であることから、その結果、若い世代の発売日周辺でのアクセスが増加している可能性もありそうです。さらに、そのように情報収集をしてから購買行動につなげていく可能性もあり、年代別のアプローチの手がかりも見えてきそうです。

 次は、最も最近に発売されたファイナルファンタジーシリーズであるFF15、また、PS4公式サイトと年代別の割合を比較してみましょう。【図3】

【図3】年代別ユーザー数割合(FF15、PS4と比較)

 ファイナルファンタジーシリーズは、PS4ユーザーの中でも20、30代が多い傾向があるようですね。

 ただ、その中でもFF7の原作世代(30代)の割合は最も高くなっており、全ユーザーの約40%が30代です。原作を当時プレイした方がアクセスされている可能性が高いと考えられます。

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男性は原作世代が最も多く、女性は20代が原作世代を上回る

 次は男女それぞれの、年代別のユーザー数割合を見てみましょう。【図4】

【図4】FF7公式サイト年代別ユーザー数割合(男女別)

 男性の方が原作世代(30代)が多いことが分かります。一方、女性では20代が36.5%と、原作世代を上回って最も多くなっています。FF7の主人公「クラウド」やラスボス「セフィロス」はFFシリーズでも屈指の人気キャラクターで、中でもクラウドは、全FF作品での人気投票の1位常連です。魅力的な男性キャラクターが20代女性の支持に貢献している可能性も大いにあるのではないでしょうか。

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20代女性では学生ユーザーも獲得、今後のゲーム業界の年代別ターゲティングの見本となるか

 では、そのような20代女性はどのような方がアクセスしているのでしょうか。もう少し深堀ってみましょう。【図5】

【図5】20代女性の職業別内訳

 職業別にみると、FF7は学生からのアクセスも存在することが分かります。大学生や大学院生でゲームをされる女性ユーザーを獲得できていることが、20代が多い一因となっているかもしれません。

 ファイナルファンタジーシリーズのキャラクターは、FF7のキャラクターをはじめとして、他のゲームにも登場したりしています。その代表といえば「キングダムハーツ」シリーズで、前述の人気キャラクターたちも多く登場しています。キングダムハーツシリーズの20代女性ユーザーが、これをきっかけにFF7リメイクに興味を持った、ということもありそうです。

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まとめ


 最近は様々な要因で、若年層を取り巻くゲームの環境は大きく変わりつつあります。

・ スマホゲームの台頭
・ 特定のハードウェアを持つゲーム機であっても、ソフトはダウンロード式も多くなっている
・ 本田翼さんのようなゲーム好きの女性芸能人の方の影響
・ YouTube等でプレイ動画を観て楽しむことができる

 このような環境の中で、若年層をどう取り込んでいくかはゲーム業界においても非常に大きな課題です。FF7リメイクは、圧倒的に美しいグラフィックや魅力的なキャラクターをはじめ、リメイクであること、他ゲームへのキャラクターの露出などにより、原作世代だけでなく若年層の支持を獲得していく可能性は大いにあることが今回の調査結果からも考察されました。

 発売日以降のユーザー動向にも要注目です。

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調査概要

 全国のモニター会員の協力により、ネット行動ログとユーザー属性情報を用いたマーケティング分析サービス「VALUES eMark+」を使用し、ゲーム業界数社の運営サイトについて、ユーザー推移、属性などを調査しました。
対象期間:2018年4月〜2020年3月
※使用デバイス:PC、スマートフォン
※ユーザー数はヴァリューズ保有モニターでの出現率を基に、国内ネット人口に則して推測。

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