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「Flash」終了目前、SNSで別れを惜しむ声 「名作コンテンツがごっそり消える」「一つの時代の終焉」

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 2017年にAdobeより予告されたFlash Playerのサポート終了期日2020年12月31日が、いよいよ迫ってきました。

 Adobeは2020年6月、Flash Playerの配布と更新サポートの終了を「Adobe Flash Playerサポート終了情報ページ」で再通知。終了に伴う影響範囲などについて改めて説明しています。

 ビジネスシーンはもちろん、個人の動画やゲームの制作ツールとしても親しまれたFlash。その四半世紀近い歴史に終止符が打たれるとあって、SNSでは別れを惜しむ声が多く聞かれました。

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「Flash 終了」の評価は?

 SNS分析ツールで調べたところ、20%がポジティブな反応に分類されました。Flashコンテンツとの楽しかった思い出や感謝する投稿が多く見られました。残り80%はネガティブな反応となり、サポート終了や過去のコンテンツが見られなくなるのを惜しむ声が聞かれました。

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「Flash 終了」の盛り上がりは?

 6月16日から17日にかけてのトレンドです。16日の正午前後に大手メディアが報じ、一気に盛り上がりました。その後もSNSでシェアが広がり、17日に入ってからも注目を集めています。

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「恋のマイアヒ、忘れない」 SNSに寄せられるFlashとの思い出の数々

 Flashが生まれたのは、1996年。それまで静的コンテンツが主流だったWebに「動き」をもたらした革新的な技術でした。

 その魅力に多くの人が虜となり、発表直後からFlashを使った動画やゲームなどが次々に誕生。それまでのWebには無かった動的コンテンツ、インタラクティブコンテンツに、たくさんのユーザーがのめりこみました。

 SNSには今回のAdobeの再告知を受けて、改めて別れを惜しむ声がたくさん寄せられています。「初めて触れたPCコンテンツ、おもしろFLASH倉庫だった」「学生時代にFlashゲーム作ってたときの楽しい思い出、忘れない」「HTMLより先にActionScript覚えてFlashコンテンツ作りまくってた」といった声が聞かれました。「これからも職務経歴書の扱えるアプリの欄にMacromedia Flashって書こ……」と、名残を惜しむ人も見られます。

 思い入れがあるFlash作品が消えるのを悲しむ人も多く見られます。「僕は忘れない、恋のマイアヒ」「ペリーの開国シテクダサーイヨーとかも見れなくなるん……」「千葉滋賀佐賀も見れなくなる……」「ウォーリーのビックリ系、叫びまくった記憶しかない」など、Flashコンテンツに親しんだ人にとっては、目頭が熱くなる懐かしい名前ばかりです。

 また「PS2時代のFlashガンガンで音楽流れるサイトは見られなくなるのか……」「Flashを使ってる美少女ゲームとかの公式サイト、今見てみるとすげー寂しい」「更新されない過去のWebサイト、もう二度と見られなくなりそう……」など、昔のWebサイトとの思い出を懐かしむ声も多く聞かれます。

 なお、Adobeはサポート終了情報ページ内で「セキュリティの都合上、サポート終了日より前にFlash Playerをアンインストールしてください」「サポート終了日以降、Adobe Flash Playerでの実行がブロックされます」とアナウンスしています。使用している人は、ご注意ください。

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「ブラウザゲーム終わりそう」「好きなネットラジオ、まだFlash……」 既存コンテンツの行く末を案じる声も

 Adobeは2017年の告知の際、既存のFlashコンテンツをHTML5などの新たな標準規格に移行する猶予期間として3年を設けました。

 ですが、中にはまだ移行が済んでおらず、Flash Playerで稼働しているコンテンツもあるようで、「Flashの終了でブラウザゲームが終わりそう」「未だにFlashのゲーム、結構あるんだよなぁ」「文化放送の超A&G+、今でもFlashなんだよなぁ」など、既存コンテンツの存続を懸念する声が聞かれます。

 実際、人気ゲームアプリ「クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ」のPC版や、人気ブラウザゲーム「ドラゴンクエストモンスターパレード」など、Flash Playerのサポート終了を理由にサービスを終了したゲームは2019年頃から出ています。現在もFlashで稼働しているゲームが今後どう対応していくのか、注目されています。

 インターネットに一時代を築いたFlash Player。時流にこそ合わなくなったものの、SNSはユーザーからの「ありがとう」であふれ、多くの人に楽しみや夢を与えた素晴らしいツールであったことが伝わってきます。その功績はインターネットの歴史の中で、いつまでも輝き続けることでしょう。

調査概要

調査期間2020年6月16日〜6月17日
調査対象Twitter
調査件数1911件(10%サンプリング)
調査キーワードFlash 終了
調査方法対象期間のTweetを「SocialInsight」によるテキストマイニングにより分析
備考実数に近づけるため件数を100%に補正
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