「クラスがにぎやかだった」「人数が少なくてみんな仲良しだった」――そんな思い出に直結するのが、1学級あたりの児童数です。学校生活の思い出を振り返ると、クラスの人数が与える影響はとても大きいものです。
今回は、全国47都道府県を対象に「1学級あたりの児童数」の多い順のランキングを紹介します。都道府県ごとに児童数と学級数から算出した値であり、地域差の大きい個々の小学校におけるクラスの大きさの実感とは必ずしも一致するものではありませんが、各都道府県の傾向や特色を感じられるかもしれません。
都市部と地方でどれくらい差があるのか、また意外な県の順位にも注目しながら、子どもたちの学校環境を見ていきましょう。
調査概要
| 出典 | 統計でみる都道府県のすがた2025 |
|---|---|
| データ調査年度 | 2023年 |
学級当たり児童数が多い都道府県ランキング!
1学級あたりの児童数が最も多かったのは東京都で、平均28.4人でした。首都圏の人口集中を反映して、教室は大人数となり、クラス運営も賑やかかつ活発なものになりやすい環境といえます。
2位は埼玉県(25.6人)、3位は神奈川県(24.8人)、4位は千葉県(24.2人)と、上位はいずれも東京近郊の県が並びました。首都圏の住宅開発により子どもの数も多く、クラスの規模が自然と大きくなっている様子がうかがえます。
一方、最もクラスの人数が少なかったのは高知県で、平均14.7人。続く島根県(16.9人)、鹿児島県(17.1人)、徳島県(17.2人)も、小規模なクラス編成が一般的となっていました。特に山間部や離島を多く抱える地域では、人口減少や過疎化の影響を受け、学年に1クラスしかない学校も珍しくありません。
中位には、地方都市を抱える県が並びました。例えば群馬県(21.0人)、栃木県(21.2人)、沖縄県(21.3人)などがあり、都市部と地方部の中間的な状況が見受けられます。
小学校のクラスの規模を計測したデータは、おおむねその県の「都会度イメージ」と比例するような結果となりました。ランキングの全順位は、以下からご覧ください。
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