藤井聡太七段、史上最年少でのタイトル獲得なるか? 運命の「棋聖戦第3局」が開幕
将棋の藤井聡太七段が、現タイトル保持者である渡辺明棋聖(三冠)に挑戦している「第91期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負」。本日7月9日午前9時、その第3局が始まりました。
藤井七段は第1局、第2局と連勝し、この第3局に勝利すれば17歳11カ月という史上最年少でのタイトル獲得となります(現記録は屋敷伸之九段の18歳6カ月)。
藤井七段のストレート奪取か、渡辺三冠が意地を見せるか
藤井七段はこれまでにも、数々の輝かしい記録を打ち立ててきました。14歳で最年少プロ棋士となり、プロ入りから無敗のまま公式戦最多連勝記録(29連勝)を達成。15歳で全棋士参加の朝日杯将棋オープン戦で優勝し、翌年度には最速で七段に昇段。通算勝率は8割を超え、文字通り圧倒的な結果を残しています。
その藤井七段が初めてのタイトル戦として挑む棋聖戦、待ち受ける渡辺明棋聖は現時点で棋王・王将・棋聖の三冠を保持する将棋界最強の一角です。その強敵を相手にここまで2連勝と波に乗る藤井七段は、このまま3-0のストレートでタイトル奪取を決めてしまっても何らおかしくありません。
一方の渡辺棋聖は、過去に35回もの回数タイトル戦の舞台に立っており、一度としてストレート負けを喫したことはありません。2008年に行われた羽生善治挑戦者との竜王戦七番勝負では、3連敗からの4連勝という史上初の大逆転劇を演じ、将棋界初となる永世竜王の称号を手にしています。
「間違いなく将棋史に残る戦い」
渡辺棋聖は、藤井七段が挑戦者に決まった後に「藤井聡太七段の初めてのタイトル戦という、間違いなく将棋史に残る戦いに出場することに大きなやりがいを感じています」とコメントしています。
17歳の藤井七段が勢いのままに前人未踏の大記録を打ち立てるのか、それとも36歳の渡辺棋聖が意地の巻き返しを見せて反撃ののろしを上げるのか。棋聖戦五番勝負第3局の行方、あなたはどう思いますか?