銀河の「壁」発見 地球からわずか5億光年先 「宇宙行きたい!」「イゼルローン回廊!」などSNSで注目集める

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 7月10日、学術誌『The Astrophysical Journal』に寄せられた、銀河の「壁」が発見されたという報告が、ネット上で注目を集めています。

 MITテクノロジーレビューの記事によれば、発見された壁は「The South Pole Wall(サウス・ポール・ウォール)」と命名され、地球から5億光年のところに、長さ140万光年にわたって広がっているとされます。地球からかなり近い位置にありながら、これまで発見されなかったのは、天の川銀河の明るさに隠れてしまっていたためだそうです。

 サウス・ポール・ウォールは、地球から見て南の宇宙に広がる、何千もの銀河と大量のガスや塵で形成されるカーテンのような構造物です。

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「銀河 壁」の盛り上がりは?

 7月15日の0時から17時までのトレンドです。10時ごろからSNS上でニュースがシェアされ始めて注目を集め、15時ごろに最も盛り上がりました。

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「行きたい!」「こういうの理科で教えて欲しい」など、SNSが盛り上がる

 宇宙空間には、多くの銀河が集まって分布している箇所があり、その様子が壁のように見えることから「グレートウォール」、あるいは糸が絡まり合ったように見えるため「銀河フィラメント」などと呼ばれます。

 宇宙は、こうした構造物が幾重にも連なって形成されています。そのため、今回の壁は宇宙の果てではありません。ちなみに、壁で覆われた内側には何も無い空洞(ボイド)も存在します。こうした宇宙の構造は、石けんを泡立てた様子に似ていることから「宇宙の泡構造」とも呼ばれます(泡の膜が銀河の壁、内側の何もない部分がボイドに相当します)。

 今回の新発見を受けて、SNSでは「めちゃめちゃ気になる!」「可視化できたら、めちゃくちゃデカそう」「なにそれ! 宇宙、行きたい!」「こういうの理科で教えて欲しい」など、興奮する人が相次いでいます。

 ちなみに、こうした壁の発見は初めてではなく、これまでにも1989年に見つかった、万里の長城を思わせる長大な銀河の壁「グレートウォール」や、その長さが40億光年にも及ぶ「スローン・グレートウォール」など、同様の構造物が複数発見されています。

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「イゼルローン回廊!」 銀英伝ファンの興奮が止まらない

 また「イゼルローン回廊発見」「壁があるならイゼルローン回廊も存在するのでは?」「イゼルローン回廊とかフェザーン回廊を想起した人は素直に手を挙げよう」など、人気SF小説『銀河英雄伝説』の舞台に重ね合わせる人も多く見られました。

 他にも「第4の壁を破ってしまうのかな、とか想像してしまう」「スパロボのストーリーに絡めそうなネタですな!」「創作意欲が刺激されそうな案件」など、想像力をかき立てられている人が大勢いるようです。

 7月8日には、理化学研究所が「蒸発するブラックホールの内部を理論的に記述 ブラックホールは未来の大容量情報ストレージ?」というプレスリリースを発表するなど、謎の多い宇宙の解明が少しずつ進んでいます。次はどんな新発見が報告されるのか、楽しみですね。

調査概要

調査期間2020年7月15日
調査対象Twitter
調査件数1451件(10%サンプリング)
調査キーワード銀河 壁
調査方法対象期間のTweetを「SocialInsight」によるテキストマイニングにより分析
備考実数に近づけるため件数を100%に補正

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