漫画「大奥」で一番好きな徳川将軍は誰?【人気投票実施中】
男女逆転というユニークな発想で江戸時代の大奥を描いた、よしながふみさんの「大奥」。2004年8月から2021年2月まで長期連載の末、江戸時代から長く続いた徳川幕府の変遷を見事描き上げました。二宮和也さんや柴咲コウさんによる2010年の映画をはじめ、数々の実写化でも話題になった作品ですよね。
そこで今回ねとらぼ調査隊では「漫画『大奥』で一番好きな徳川将軍は?」というアンケートを実施します。物語を支える個性豊かな徳川将軍の中から、あなたが一番好きな将軍をぜひ教えてください!
徳川家光
大奥の世界で男女逆転のきっかけとなったのは、第3代将軍・徳川家光の死でした。徳川家存続のために苦肉の策で生まれたのが、家光の落胤・千恵が家光になりすますこと。父の身代わりであることを強いられ、周囲に暴力的に振る舞う千恵でしたが、大奥を訪れ無理やり還俗させられた僧・有功と出会い、徐々に心を開いていきます。
名実ともに女将軍・家光となった千恵は、その聡明さと政の才能によって徳川家の繁栄を支えることに。奇病で男子が減少した世で、その後も女子が家督を継ぐ道筋を作った人物でした。
徳川家宣
激しい気性を持つ将軍が多い中、その温和な人柄で読者の人気を集めたのは第6代将軍・家宣。ほかの将軍たちと比べて優れた美貌を備えているわけではないものの、人の心を掴む優しさと知恵を持ったキャラクターとして描かれました。
生類憐れみの令をはじめとした先代の失策を廃止するなど、政で民の心を取り戻した家宣ですが、もともとの病弱な体質がたたり、就任からわずか3年でこの世を去りました。
徳川吉宗
第8代将軍・吉宗は、大奥に登場する将軍たちの中でも特に個性の強い人物として描かれたといえるでしょう。質素倹約を掲げて財政難の幕府再建や大奥の改革に着手。美男子を多数抱える大奥の人員を大幅に削減し、婿の貰い手がない不器量な男子のみを残すなど、さまざまな取り組みを行いました。
吉宗は第1巻で登場するキャラクターでもあり、当時は当たり前となっていた男子の減少に疑問を抱き、独自に調査をはじめます。「大奥」最大の謎とその後のストーリーに続く、大きな橋渡し的存在としても非常に重要なキャラクターでした。
徳川家定
アメリカ海軍提督・ペリーが来日した年に将軍となった家定。鋭く聡明な人物でしたが、その美貌のせいで父との歪んだ関係を長年強いられていた女性でもありました。しかし、老中・阿部正弘との信頼関係を得て徐々に力を取り戻し、将軍となった後は最愛の夫・胤篤と結ばれます。
しかし大奥で長年毒を盛られ体が弱っていたこともあり、最後はひっそりと病死。滅多に笑顔を見せない家定ですが、甘いものが好きでカステラ作りが得意というお茶目な一面も魅力的でした。
徳川家茂
第14代将軍・家茂は大奥の有終の美を飾る最後の女将軍として登場。その素直で可愛らしい人柄が最も表れていたのが、朝廷から結婚相手となる和宮を迎えた際のエピソードです。
江戸行きを嫌がった弟の身代わりを引き受け、和宮として大奥に入ったのは、なんと女性。しかし家茂は彼女との縁を信じ、その心を開いて家族愛を育てていきました。徳川幕府にとどまらず、刻々と変わっていく近代日本を見据えて政に力を注いだ家茂。その意思は江戸時代の終焉まで語り継がれていくこととなりました。
あなたがよしながふみさんの「大奥」で一番好きな徳川将軍は?
大奥に登場する徳川将軍の中で、5人を紹介しました。紹介したほかにも大奥には魅力的な将軍たちが多数登場しています。ぜひ、あなたの一番好きなキャラクターをコメントとともに教えてください!