第10位:秋田県
第10位は、178票を集めた「秋田県」でした。秋田のおいしいお酒やお米のベースになっているのが秋田の湧き水。白神山地や和賀山塊、鳥海山などの名峰のめぐみである湧き水は、農業や酒造りで使われるのはもちろん、生活水として使用されることも。環境省による「名水百選」では、湯沢市の「力水」やにかほ市の「元滝伏流水」など、昭和と平成合わせて4カ所が選ばれています。(以下、「名水百選」は全て昭和と平成を合わせた数で表記)
第9位:青森県
第9位は、186票を集めた「青森県」。「名水百選」には、十和田市の「沼袋の水」や弘前市の「富田の清水」など、5カ所が選ばれています。青森市の水道水には、八甲田連峰の前岳を源とする横内川の水が使用されており、1984年には横内浄水場の水が厚生省の「おいしい水研究会」によって「日本一おいしい水」に選ばれたことも。これを記念し、1999年に「日本一おいしい水のモニュメント」が青森駅近くにあるホテルJALシティ青森の前に設置されました。
第8位:岐阜県
第8位には、205票を集めた「岐阜県」がランクイン。岐阜は古来より「飛山濃水」といわれており、豊かな山や自然からもたらされた水が農作業や生活水として使われてきました。環境省の「名水百選」には、長良川中流域や和良川、養老の滝・菊水泉など7カ所が選定されているほか、岐阜県が1986年に「岐阜県の名水50選」を独自に定めるなど、名水が多数存在しています。2021年7月には、輪之内町で使用されている水道水をペットボトルに詰めたものを「ぎふ わのうち 信心水」と命名し、販売を始めました。
第7位:北海道
第7位は、219票を集めた「北海道」でした。雄大な大自然が広がる北海道では、「名水百選」に虻田郡京極町の「羊蹄のふきだし湧水」、上川郡東川町の「大雪旭岳源水」など、5カ所が選ばれています。なかにはペットボトルに詰めたミネラルウォーターとしても販売されているものもあり、手軽に名水を味わうこともできます。また、苫小牧市や釧路市、帯広市などの自治体では、水道水をペットボトルに詰めて販売を行っています。
第6位:山梨県
第6位は、231票を集めた「山梨県」。富士山や八ヶ岳、南アルプスなどに囲まれている山梨県は、県土の78%を森林が占める自然豊かな場所。長年かけてろ過された雨や雪解け水が良質な水となるため、ミネラルウォーターの一大生産地にもなっています。そんな山梨では、「水の聖地やまなし」のブランドイメージを目指し、「育水」の考えのもと水源林や水質、温泉資源などを保全する活動を積極的に行っています。なお「名水百選」には、甲府市の「御岳昇仙峡」や北杜市の「八ヶ岳南麓高原湧水群」など、7カ所が指定されています。
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