「柳楽優弥」さん出演映画で一番好きなのは？【人気投票実施中】

誰も知らない

　「誰も知らない」は2004年8月に公開された映画で、柳楽さんのデビュー作。母親に置き去りにされた子どもたちが過酷な環境下で懸命に生き抜こうとする物語です。撮影当時、柳楽さんは演技を経験したことのない普通の少年でした。しかし、監督を務めた是枝裕和さんの演出により、母親の代わりに幼い弟妹を守ろうとする長男を自然に演じます。あまりにもリアルな表情と所作が国内外の映画祭で評価され、柳楽さんは天才子役と呼ばれるようになりました。

ディストラクション・ベイビーズ

　「ディストラクション・ベイビーズ」は2016年5月に公開された、愛媛県松山市を舞台とする青春群像劇。若者たちが行き場のない感情を爆発させ、路上でのケンカに明け暮れる毎日を描いています。柳楽さん演じる芦原泰良は、港町に住む凶暴な少年。突如として繁華街で暴力をふるい始め、破滅への一途をたどっていきます。柳楽さんの繊細かつ緻密な演技は「モンスター級の俳優」とも称され、泰良の狂気を際立たせており、日本国内のさまざまな映画賞を受賞しました。

すべては海になる

　「すべては海になる」は2010年1月に公開された、27歳の書店員と17歳の高校生の交流を描いたハートフルな物語です。佐藤江梨子さんと柳楽さんのダブル主演で制作されました。柳楽さん演じる大高光治は、崩壊した家庭で育ち、読書を心のよりどころにしている高校生。愛を知らずに成長したものの、佐藤さん演じる書店員の夏樹を助けたいという気持ちが少しずつ芽生えていきます。柳楽さんは、友情でも恋愛でもない特別な絆の形を見事に表現しました。

太陽の子

　「太陽の子」は、2021年8月に公開された戦争映画。太平洋戦争末期に日本で行われていた原爆開発の事実を題材にし、時代に翻弄される若者の姿を描いています。柳楽さん演じる石村修は、大学で原爆の研究に熱中する科学者。原爆による破壊行為に恐怖を抱きながらも、研究の中で自分なりに希望の光を見出そうとします。柳楽さんは戦争を知らない世代ながら、真に迫った演技で戦争の恐怖と命の尊さを伝えました。