「直近10年間の人口増加率が高い都道府県」ランキング! 1位の「東京都」に次ぐ2位は?【2010年~2020年版】
国立社会保障・人口問題研究所が2017年に公表した「日本の将来推計人口(平成29年推計)」によると、2050年ごろには日本の人口は1億人を下回ると予想されています。そんな日本の人口ですが、直近10年における各都道府県の人口推移はどのようになっているのでしょうか? そこで今回は、「平成22年(2010年)国勢調査」と「令和2年(2020年)国勢調査」をもとに、直近10年間の人口増加率が高い都道府県ランキングをお送りします。
(出典:総務省統計局|平成22年国勢調査、令和2年国勢調査)
第3位:神奈川県(2.09%)
第3位には、人口増加率2.09%で2つの県がランクイン。1つ目は「神奈川県」でした。2010年の人口は904万8331人、2020年の人口は923万7337人です。
2020年の国勢調査によると、神奈川県は東京都に次ぐ全国2位の人口を誇っています。神奈川県の人口は第1回にあたる1920年の国勢調査から一貫して増加しており、その人口は100年間で約7倍に。人口増加率も依然としてプラスを維持しているものの、2015年の調査では過去最低となる0.9%を記録したことから、今後の推移が気になるところです。
第3位:埼玉県(2.09%)
神奈川県と同率3位となった2つ目の県は、「埼玉県」。2010年の人口は719万4556人、2020年の人口は734万4765人です。
埼玉県は東京都に隣接していることから、さいたま市や川口市など、ベッドタウンとして人気の街が多数あります。1920年時点の人口はおよそ132万人で、100年間で約5.6倍人口が増加。また、コロナ禍によるテレワーク普及などを理由に、2020年の4月から11月における埼玉県の転入超過数が全国1位となるなど、都心に近い移住先としてもより注目を集めています。
第2位:沖縄県(5.36%)
第2位は「沖縄県」でした。人口増加率は5.36%で、2010年の人口は139万2818人、2020年の人口は 146万7480人です。
沖縄県の人口増加率は、1980年以降鈍化してきているものの、依然として増加傾向にあります。2020年の合計特殊出生率(15~49歳までの女性の年齢別出生率を合計したもの)は、1.86で全国1位を記録。また全都道府県で唯一、出生数が死亡数を上回っており、国立社会保障・人口問題研究所による「日本の地域別将来推計人口(平成30(2018)年推計)」でも人口の減少数は比較的少ないと予想されています。
第1位:東京都(6.75%)
そして第1位は「東京都」でした。人口増加率は6.75%で、2010年の人口は1315万9388人、2020年の人口は 1404万7594人となっています。
2010年から2020年の10年間で、約89万人が増加している東京都。ちなみに1920年の人口は約370万人で、100年間で約3.8倍となっています。そんな東京都の人口ですが、2020年以降はコロナ禍の影響により転出超過(転入者数よりも転出者数が上回る)の傾向が続いており、人口増加に歯止めがかかっています。
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