Netflix、2月からジブリ作品を世界配信　「ただし日本・北米除く」ネット上は落胆

　 日本時間1月20日、映像ストリーミング配信サービスのNetflix（ネットフリックス）が、2月から4月にかけて「となりのトトロ」「千と千尋の神隠し」「魔女の宅急便」などスタジオジブリの計21作品を世界約190カ国で配信すると発表しました（関連記事）。

　これまでストリーミング配信に消極的だったスタジオジブリの映像作品が、ついにネットで視聴できるようになると多くのファンが期待したものの、発表された190か国には日本は含まれていませんでした。

　Netflixは「スタジオジブリのアニメーションは伝説的であり、ラテンアメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、アジアでさらに多くの言語で視聴してもらいたい」と声明を発表しています。一方、日本のネット上では絶望の声があがっています。

「Netflix ジブリ 日本」に多くのネガティブな反応

「Netflix ジブリ 日本」の盛り上がりは？

　20日の15時に日本経済新聞が記事を投稿。16時にはNetflix Japanのツイッターアカウントが記事をシェアし、18時には2200ツイートを超える盛り上がりを見せました。

「ジブリが見られるって喜んだけど」「日本見れないの？」悲観の声が圧倒的

　「喜び」のあとに「悲しい」や「残念」といった言葉の続くツイートが多く見られることから、トピックをぱっと見て「やった！　ジブリが見られる！」とよろこんだのもつかの間、日本では視聴できないと気付き落胆した人が後を絶たないようです。

　 残念ですが、喜びのあまりNetflixに登録しても、日本では（少なくとも現時点では）スタジオジブリの映像作品を視聴できないので、注意が必要です。

「ジブリを知らない人たちにジブリを知ってほしい」世界配信に期待を寄せる声

　ポジティブな反応を示すツイートでは、日本国内で配信されないことによる落胆よりも、世界190カ国に「ジブリを知ってもらえるんだ」という前向きな思いが前面に出ていました。Netflixの声明にあった「多くの言語で視聴してもらいたい」という思いがしっかりと伝わっているようです。

「ジブリは金曜ロードショーで見るのが好き」金曜ロードショー派もいるぞ！

　もはやNetflixで視聴できるできないは関係なく、「ジブリって金曜ロードショーで観るから面白い」「個人的にジブリは金曜ロードショーで見るのがなんか好き」 など、ジブリ作品は金曜ロードショーで視聴するのがベストだとする人もいました。

　 また、極端な意見ではありますが、Netflixのような「いつでも視聴可能」なストリーミング配信では、おそらく視聴しないだろうという声もあり、「たまにやる金曜ロードショーにこそ価値がある」という意見も。そういう楽しみ方、わからなくはない……。

　一方で、「エンディングをカットしちゃう金ローなんて許してないぞ！」と、金曜ロードショーではエンディングや一部映像がカットされる場合があるとして、日本でもNetflixでジブリ作品を視聴したい、という声も見られました。

「日本・北米を除く」だけど本当に除かれているのは日本だけ？

　 実はジブリ作品のネット配信決定が報じられるのは、2019年10月の米「HBO MAX」に次いで2度目。HBO MAXでは今春に配信が予定されています。Netflixの配信地域に米国が含まれていないのは、このHBO MAXとの契約が影響していると考えられます。

　Netflixが日本でジブリ作品を配信しないのも、どこかしらのストリーミングサービスが配信権を押さえているからと考えたいところ……。日本でもストリーミングで見られるようになるまでは、ひとまず金曜ロードショーなどで、おのおので楽しむことにしましょう。

まとめ

　国内では「上げて落とされた」といった感想が多くで、多くの人が落胆したジブリ作品のNetflix世界配信。それだけジブリ作品を「いつでも好きな時に視聴したいという人」があふれているという証拠なのかもしれません。

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