長井龍雪のOP・EDで一番エモいのはどれだ!?【アンケート実施中】
「とある科学の超電磁砲」のエンディング、「凪のあすから」の第2オープニング、「あの夏で待ってる」のオープニングとエンディング。ピンと来た人もいるでしょう。そう、長井龍雪さんが絵コンテ・演出を担当している作品です! 淡い色使いや、劇中では見られないようなオフショットなど、最高にエモい映像を見せてくれます!
さらにガンダムシリーズでも多く担当しており、「機動戦士ガンダムOO」の第1期や「機動戦士ガンダムAGE」ではエンディングを担当しています。さらに自らが監督を務めた「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」ではクオリティの高いオープニング・エンディング映像を見せてくれました。
そこで今回ねとらぼ調査隊では「あなたが一番エモいと思う長井龍雪さんのOP・EDは?」というアンケートを実施します。ぜひあなたが一番好きな作品に投票してください!
それでは、長井龍雪監督作品で、本人が絵コンテ・演出を担当しているオープニングならびにエンディングを紹介していきます!
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。
2011年に放送された長井龍雪監督作品「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」では、オープニングとエンディングともに長井さんが絵コンテ・演出を担当しています。岡田磨里さん、田中将賀さんと組んでいる3人の制作ユニット「超平和バスターズ」は、今作に登場するワードが由来となっています。
OP:青い栞
Galileo Galileiがアニメのシナリオや絵コンテを読んで感じたインスピレーションをもとに書き下ろした楽曲が「青い栞」(参考記事:音楽ナタリー)。
イントロの入りからとても素晴らしいですよね。超平和バスターズのみんなが自宅や学校、街中で「あの頃」の幻を見る流れは、見ているだけで切ない……。あと「右手にサイダー 左手はずっと君をさがしている」の後の花火が打ち上るカットもエモすぎる……。ちなみにこのとき描かれているゆきあつが左手に持っているのは「C.C.レモン」っぽい飲み物です。
現在、FODをはじめとする多くの動画配信サービスではスペシャルオンエア版のGalileo Galilei「サークルゲーム」をオープニングとしたバージョンしか見られないのが残念です。
ED:secret base 〜君がくれたもの〜(10 years after Ver.)
ガールズバンド「ZONE」の同曲を、めんま、あなる、つるこがカバーしています。放送当時、じんたんたちと同年代であった筆者は、小学生のころに聞いていた曲が使われているという演出に、自分でも引くほどハマりました。
エンディングムービーは、めんま、あなる、つるこの周りに灰色の花が振っているというシーンから始まり、サビで一気に色づく瞬間はもう最高。最後5つのマグカップが置いてあるのはもう最強ですよね。
OP:サークルゲーム
2013年に劇場版「あの花」が公開されるタイミングでスペシャルオンエア版が放送され、その時に使用されたオープニングテーマです。劇場版「あの花」の主題歌でもあります。
「青い栞」バージョンもめっちゃ良いんですが、サビ前のじんたんとめんまが背中合わせで座っているシーンからのサビの映像は素晴らしいの一言です。
とらドラ!
2008年から放送されたテレビアニメで、長井さん、岡田さん、田中さんのユニット「超平和バスターズ」が結成される前に集結している作品でもあります。
原作は竹宮ゆゆこさんによる同名のライトノベルで、家庭的で優しいのにコワモテなせいでみんなから怖がられている主人公・高須竜児と、身長が低い女の子ですが、直情的ですぐに手を出してしまうことから「手乗りタイガー」と恐れられている逢坂大河を中心に繰り広げられる青春ラブコメディです。
OP1:プレパレード
「とらドラ!」の第1オープニングで、ヒロインである逢坂大河・櫛枝実乃梨・川嶋亜美(釘宮理恵・堀江由衣・喜多村英梨)が歌っています。面倒くさそうにニーソを履く大河のシーンが最高にいい。チクチクアタックに覚悟しないといけません。
ED1:バニラソルト
こちらは櫛枝実乃梨の声を担当している堀江由衣さんの楽曲で、「とらドラ!」の甘さだけじゃないストーリーにピッタリですよね。ムービーでは、ヒロイン3人が傘をさして歩いているシーン、歩き方にそれぞれの特徴がよく出ていていい! こういう繊細な描写が、凄く好きです。
OP2:silky heart
第2オープニングでは堀江由衣さんの「silky heart」が使用されました。真っ白いコートを着た大河、赤いマフラーが印象的な竜児など、冬の装いとなった実乃梨や亜美がすれ違っていく導入が切ないです。物語後半、季節はすっかり冬となり、切なさがMAXです……。サビ入りに合わせて実乃梨が廊下を駆けるシーンはズルいですよね。歌ってるの堀江由衣さんだし。聞いただけで泣いちゃうよ。
ED2:オレンジ
「プレパレード」と同じヒロイン3人が歌うエンディングテーマ。エンディングムービーは、竜児が自宅のアパートでオレンジを使ったケーキを作っていて、そこにヒロイン3人がやってくるというストーリー。本編では登場人物の関係性が変わり、複雑になっていき、仲が良かったみんながすれ違っていきます。そんな内容が進んでいく中で、竜児と大河、実乃梨、亜美が仲良さげにしているのがまた胸を締め付けるんですよね。ヒロイン3人の心中を考えると、本当に切ない……。19話の特殊エンディング(クレジット上は挿入歌)である「ホーリーナイト」も切ない……。
あの夏で待ってる
2012年に放送されたオリジナルアニメ。脚本を黒田洋介さん、キャラクター原案を羽音たらくさんが担当し、物語の舞台も長野県と「おねがい☆ティーチャー」を彷彿とさせる作品となっています。主人公・霧島海人が、思い出にある風景を探して地球にやってきた宇宙人・貴月イチカと出会い、一緒に暮らすことになる、というストーリーです。
OP:sign
これが個人的に最もエモいオープニングです。Rayさんが歌っている「sign」は、作詞がKOTOKOさん、作曲が折戸伸治さん、編曲が高瀬一矢さんと、これまた「おねがい☆ティーチャー」を彷彿とさせます。「季節が巡り巡っても 僕らをずっと待ってる 焦げたフィルムのような夏の香り」という歌詞がもうエモい。
海人は作中、趣味で古いフィルムのビデオカメラで風景などを撮影しており、イチカと出会ったことをきっかけに映画の撮影を始めます。サビのムービーでは、そんな映画撮影のオフショットのようなシーンが使われており、あぁ本編には描かれてないけどこんなシーンもあったのかなぁ、と想像をかき立てられます。夏のちょっと手前か秋口になると見たくなりますよね。「あの夏で待ってる」のロゴがフィルムみたいになっているのもいい。
ED:ビードロ模様
エンディングはやなぎなぎさんの「ビードロ模様」です。本編と重なるようにイントロが始まり、サビに合わせてエンディングムービーに入る1話の演出が好きでした。
星とイチカと宇宙船が描かれ、サビではメインキャラクター6人が淡い色で描かれています。シンプルな作りになっていますが、色合いや楽曲、やなぎなぎさんの歌声が合わさることで、切ない気持ちになってしまいます。
OP(OVA):季節のシャッター
Blu-ray BOXの特典のOVAで、2014年に発売されました。同年に単体でも発売されています。歌っているのは同じくRayさん。イチカのいない生活が描かれていて、でも海人も柑菜もどこか幸せそうに過ごしているのが、12話のラストを見ていると幸せな気分になれます。オープニングの映像には後輩と思われる学生たちと映画を撮影しているシーンもあり、劇中で毎年上映される「あの夏で待ってる」の内容が断然気になりますね。そして哲朗と美桜のパワーバランスがいい。
ED(OVA):point at infinity
こちらも同じくBlu-ray BOXの特典のOVAで、歌っているのはやなぎなぎさん。イチカと柑菜と美桜が小諸市の安藤百福センターで遊んでいる様子が描かれています。檸檬先輩だけいないのは写真撮影してるからだよねそうだよね?
「とある科学の超電磁砲」シリーズ
2009年から放送された「とある科学の超電磁砲」シリーズ。2020年には待望の第3期が放送されていましたね! 第1期と第2期で「Dear My Friend -まだ見ぬ未来へ-」「Real Force」「Grow Slowly」「リンクス」とエンディングを担当(「Real Force」は演出のみ)。第1期と第2期の間にはOVAも発売され、OVAではエンディングではなくオープニング「future gazer」を担当。第3期では第2エンディングの「青嵐のあとで」を担当しました。
さすがに6曲全ての魅力を語ると「佐天さんマジかわいい」を繰り返すことになりかねないので、個人的に好きな「future gazer」と最新の「青嵐のあとで」を紹介します。あ、でもこれだけは言わせてほしいんですけど2期の第1エンディング「Grow Slowly」を「とある魔術の禁書目録」のヒロイン(?)の禁書目録を演じている井口裕香さんが歌っているとか本当に最高かよ! って思いました。ラストの御坂美琴と妹達の一人(おそらく10032号)が一緒にお茶飲んでるシーンは破壊力強すぎてグハッてなりました。あと初春がパフェ食べてるのに対面でコーヒーしか注文してない佐天さんマジかわいい。
OP(OVA):future gazer
「とある科学の超電磁砲」のオープニングといえば、fripSideですよね! 「only my railgun」などでは長井さんは担当しておらず、OVAで初めてfripSideの楽曲に絵コンテ・演出で参加しています。
こちらのムービーでは、「あの夏で待ってる」の海人が持っていたフィルムカメラのような古いカメラ(見た目はそっくり)で、御坂美琴たちが普段の様子を撮影した様子が描かれています。科学がめちゃくちゃ発展している学園都市でフィルムカメラを使っているってのがまずエモい。色々な場所で遊んでいるのもいい。そして制服を交換して常盤台の制服を着た佐天さんが(スカートの下に短パンを履いて)自分のスカートを笑顔でまくり上げるシーンとかマジかわいいので本当に好きです。
ED2(第3期):青嵐のあとで
こちらはテレビアニメ第3期「とある科学の超電磁砲T」の第2エンディングで、sajou no hanaの楽曲です。第20話でフレンダと仲良くなる佐天さんがマジかわいかったですね。あと第1期8話の「幻想御手(レベルアッパー)」にかけた第3期18話「巨乳御手(バストアッパー)」には笑いました。
2クール目のエンディングなので、この夏に放送されましたが、めちゃくちゃよかったですよね。基本、止め絵でしたが、食蜂操祈と御坂美琴が立っているのも、白井黒子と婚后光子が将棋(と思われるボードゲーム)をしているのも良かったです。そしてサビの絶妙にソーシャルディスタンスを守って歩いている御坂美琴たちのシーンも、長井さんっぽい色合いで好きです!
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
2015年から放送が始まった「機動戦士ガンダム」シリーズの「鉄血のオルフェンズ」。もはや黄金コンビといえる岡田磨里さんがシリーズ構成を務め、長井さんはガンダムシリーズで初の監督を務めました。
これまでのガンダムシリーズとは違うテイストの作品となっており、主人公の三日月・オーガスは民間警備会社に雇われている少年兵で、読み書きもできないという非常に悲惨な現状から、オルガ・イツカなどの仲間たちと鉄華団を結成し、少年兵だけで戦場を渡り歩いていくというストーリー。オルガによる裏社会の謀略との戦いなども見どころです。
「鉄血のオルフェンズ」で長井さんは、第1オープニングと第3オープニング、第2エンディングと第4エンディングを担当していますが、ここでは第1オープニングの「Raise your flag」と第4エンディングの「フリージア」について言及していきます。
OP1:Raise your flag
上述の通り、それまで「機動戦士ガンダムOO」や「機動戦士ガンダムAGE」でエンディングを担当していましたが、「鉄血のオルフェンズ」にて監督に起用され、ガンダムシリーズで初めてオープニングの絵コンテ・演出を務めました。「ガンダムOO」も「ガンダムAGE」も、エンディングは切ない感じでしたよね。
でも、「鉄血のオルフェンズ」の第1オープニングである「Raise your flag」はMAN WITH A MISSIONの楽曲で、エモさに加えて「これぞガンダムのオープニングだ!」と言わんばかりにメカを動かし、圧倒的な迫力がかっこいい映像になっています! ラストシーンの、幼いころの三日月とオルガが映し出されるところなんかはギュッと切なくなりますよね。
ED4:フリージア
こちらはUruさんが歌っていて、綺麗な歌声と、自身が作詞した歌詞がとても素敵です。サビ前までは三日月が座っていて、ウトウトしているのですが、眠りに落ちそうになったときに、オルガが襟を掴んで起こします。サビに入ると、バルバトスを中心に鉄華団のメンバーの集合写真が映し出されます。本編とAメロを被せる演出が多かったので、Aメロのムービーあまり覚えていないという人もいるかもしれないですが、鉄華団は三日月がウトウトできる場所なんだなぁって感じがして、最高にエモいと思うんですがどうでしょうか?
48話のエンディングがネットの一部で話題になりましたが、筆者は大好きです。
アイドルマスター XENOGLOSSIA
「アイドルマスター XENOGLOSSIA(以下、ゼノグラシア)」は、2007年に放送されたゲーム「THE IDOLM@STER(以下、アイマス)」を原案としたロボットアニメで、キャラクターの名前や見た目はおおよそアイマスの設定通りですが、性格などは大幅に独自の路線を行っています。声優も変更されています。ロボットが出てくるセカイ系をアイマスでやってみた、みたいな作品です。
ちなみに2011年に放送されたテレビアニメ「THE IDOLM@STER」の15話では劇中劇「劇場版 無尽合体キサラギ~世界の果てまでイッテきM@S~」の予告編が放送されました。今石洋之さんが絵コンテ、雨宮哲さんが演出・メカ作画監督で、2人とも「天元突破グレンラガン」のスタッフ。ちょっとした小ネタに本気を出してきたと話題になりました。そして2015年にはゼノグラシアが「スーパーロボット大戦X-Ω」に初参戦。その後のゲーム内イベントでは「無尽合体キサラギ」と共演を果たしました。
OP1:微熱S.O.S!!
ゼノグラシアの第1オープニングで、絵コンテは椛島洋介さんとの共同、演出を単独で担当しました。歌手は橋本みゆきさんで、めちゃくちゃいいんですよね。2000年代のゲームやテレビアニメで大活躍していた橋本みゆきさんの代表曲の1つではないでしょうか。
映像は、たぶんゼノグラシアを知らないアイマスファンが見たら、ポカーンとします。伊織とやよいがケンカしてるシーンなんて関節技決めまくってますし。
OP2:残酷よ希望となれ
第2オープニングで、「微熱S.O.S!!」と同様に絵コンテは椛島洋介さんと共同で、演出を単独で担当しています。歌手は結城アイラさん。
サビではiDOL(ロボット)の戦闘シーンがあって、めちゃくちゃかっこいいんですよね。個人的にはヌービアムがシュープボーラーを合体させて撃つシーンが好きです。やっぱり追加装備ってロボットアニメの醍醐味なんですよ。
ED:悠久の旅人〜Dear Boy
ゼノグラシアではエンディングテーマが統一されていて「悠久の旅人〜Dear Boy」のみとなっています。歌手はSnow*さん。
こちらは絵コンテ・演出ともに長井さんが担当。あまり動きのないエンディングですが、淡い色使いなどに長井さんっぽさが表れています。
ということで、ここまで長井さん自ら監督を務めていて、なおかつOP・EDの絵コンテ・演出を担当した作品を紹介してきました。どれも素敵な作品ばかりで、長井龍雪作品は素晴らしいですね!
いろいろな作品のクレジットを確認して絵コンテもしくは演出、またはその両方を担当しているアニメ作品をリストアップしましたので、一番好きな作品に投票してください! 漏れがあるかもしれないので、この作品もだよ! と気付いた人はコメント欄で教えてください。お願いいたします。