【松本大洋】一番人気の漫画はどれ? 「松本大洋作品」の中で人気No.1を決めよう!【人気投票実施中】
デビュー以来、その独特の作風で多くの人たちを魅了する漫画家・松本大洋さん。松本さんにしか描けない味わいある世界観は漫画好きの心をつかみ、新作が発表されるたびに話題になります。また、松本さんが描く線の1つ1つは、漫画界に大きな衝撃を与え、デビュー当時は漫画賞の投稿作にも影響を与えました。
そこで今回、ねとらぼ調査隊では「あなたの好きな松本大洋作品は?」というアンケートを実施します。実写映画化や劇場版アニメなど、映像化された漫画もある松本大洋作品の中で、あなたがもっとも好きなのはなんですか? それではまず、代表的な松本大洋さんの漫画を解説付きで紹介します。
鉄コン筋クリート
1993年から、1994年までビッグコミックスピリッツで連載された作品。廃車を寝床とするストリートチルドレン・クロとシロが空想の町・宝町を舞台に生きる物語です。町に牛耳るヤクザや、それを取り締まる刑事からは「ネコ」と呼ばれ、日々、町中を飛び回っていました。
生活するために暴力と略奪を繰り返しながら、お互いの存在に依存しあって暮らすクロとシロ。そんな彼らだけの純粋な世界は、宝町を作り変えようとする存在により崩壊していきます。とにかくカッコイイ絵とコマ割りが終始続く作品ですが、とくにクロが闇落ちして以降、すべてのページが圧巻でした!
ピンポン
1996年から1997年にかけて、 ビッグコミックスピリッツで連載された作品。幼い頃から卓球に夢中のペコとスマイルは、高校生になったある日を境にすれ違いはじめます。そんな2人に愛情を注ぐ小泉やオババ、そしてライバルのチャイナやアクマ、ドラゴンと関わり合うことで友情を結び直していき……。
卓球台という長さ2.74m・幅1.525mほどの舞台で繰り広げられる、激しい試合展開をスタイリッシュな絵で表現。才能に溺れる者と努力してたどり着く者、そして待つ者と帰ってくる者の物語。スマイルが心で呟いた「おかえり、ヒーロー」には、全身総毛立った人も多いのではないでしょうか。
ナンバーファイブ 吾
国語辞典のような分厚いハードカバーの単行本として発売された、描き下ろしの名作・GOGOモンスターのあと、2000年から2005年までIKKI誌面で連載された作品。連載のたびにテーマを持って、新しい描き方をする松本大洋さんらしく、より繊細で緻密な線により、荒廃した未来世界を表現しました。
主人公・No.吾(ユーリ)が、虹組のマドンナ・マトリョーシカを連れ去ったことにより、微妙なバランスを保っていた国際平和隊や、それをまとめる虹組の存在がゆらぎ始めます。特殊能力を持った虹組のメンバーは反逆者ユーリを仕留め、マトリョーシカを連れ戻すべく、それぞれが一騎打ちを挑むことに……。
花男
1991年から1992年まで、ビッグコミックスピリッツで連載された作品。賢いけどひねくれている茂雄はある日、母親の提案により、巨人軍入団を目指す30歳の父・花男と暮らすことになります。野球のことだけを考えて暮らし、商店街の住人に保護されているような花男に日々いらだつ茂雄でしたが……。
当初は爪を噛む描写が多く、花男とは相容れなかった茂雄。しかし次第に父と息子の関係になっていきます。荒唐無稽なファンタジー漫画である一方、茂雄が子どもらしい感情を取り戻していく様子は、とてもリアリティがありました。茂雄が叫ぶ「ビリビリしたァ!!」は、心に残っている人も多いはず。
Sunny
2010年から2015年まで、月刊IKKIで連載されていた作品。スタート当初、デフォルメされていない現実が描かれていることに戸惑った人もいるのではないでしょうか。主要人物の春夫や静がどこかの町で生活しているようであり、物語の舞台となる児童養護施設・星の子学園も実在していそうな感覚に陥ります。
線だけ綺麗な漫画やイラストが持て囃されるようになった世の中へのアンチテーゼにも感じた前作・竹光侍を経て、連載された漫画。ここに来てこの絵柄を持ってくるのか! と、絵の面でも驚かされる作品です。また、松本大洋さんの自伝的作品という点でもほかの作品と一線を画します。
その他(コメント欄にお願いします)
漫画家・松本大洋さんが描く作品はどれも、類を見ない独特の世界観があり、強烈に心を惹きつける魅力を持っています。今回は投票対象となる作品の一部をピックアップして紹介しました。なお選択肢には、ほかZEROや竹光侍、ルーブルの猫など7作品もリストアップ。
また、選択肢にない読み切り作品などもいくつかありますので、投票対象にない作品が好きな人は、その他への投票と、コメント欄に作品名を書き込んでください。それでは下のアンケートより、ご投票よろしくお願いします!