
【作品解説付き】あなたが好きな「小林靖子」脚本の特撮作品はなに? 【人気投票実施中】
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人間の持つ愛情や欲望、本能を鮮明にあぶり出す、研ぎ澄まされた感性と独特の視点。そして大胆な発想力が人気の脚本家・小林靖子さん。これまで数々のアニメや特撮ドラマの脚本を手がけてきました。中でも「仮面ライダーシリーズ」などの特撮作品で描かれる、愛憎入り混じる複雑な人間ドラマは小林さんの得意とするところで、今なお多くのファンを魅了し続けています。
そこで今回、ねとらぼ調査隊では「あなたが好きな『小林靖子』脚本の特撮作品は?」という人気投票を実施します。小林さんが作り出した、あなたにとって忘れられない作品はなんでしょうか?
それでは、小林靖子さんがメインライターとして手がけた主な特撮作品を紹介していきます。

星獣戦隊ギンガマン
スーパー戦隊シリーズの第22作目となる「星獣戦隊ギンガマン」は、小林靖子さんが初めてメインライターを担当した作品。星を守る“星獣”や大自然と共に生きる戦士という、ファンタジー色の強い戦隊ヒーロー作品となっています。ウエスタンな衣装デザインやカントリー調の演出なども特徴的です。

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未来戦隊タイムレンジャー
スーパー戦隊シリーズ25周年の記念作にあたる「未来戦隊タイムレンジャー」は、4人の未来人と1人の現代人が、時間移動しながら壮大な陰謀を明らかにするというSF色の強い作品です。ヒーローと怪人の対決はもちろんのこと、恋愛模様や復讐劇など人間ドラマも丁寧に描き、重厚感あふれるストーリーに仕上げています。

侍戦隊シンケンジャー
「侍戦隊シンケンジャー」は、スーパー戦隊シリーズ33作目にして初めて侍を題材した作品。殿とその家臣が戦隊を結成し、妖怪の一味と戦いを繰り広げます。
侍をモチーフにしていることから、同じ制作会社である東映の時代劇をオマージュした演出も多く見られました。また、物語の進行に伴って複雑に張り巡らされた伏線が回収されていくストーリー展開が秀逸です。

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特命戦隊ゴーバスターズ
「特命戦隊ゴーバスターズ」は、テーマに「革新」を掲げ、従来あった特撮戦隊もののオーソドックスな流れを排除。架空の暦・新西暦2012年を迎えたパラレルワールドの日本が舞台となり、徹底的にリアリティを追求した物語が展開しました。
スーパーコンピューター「メサイヤ」のウィルス感染による暴走、人類に不可欠となったクリーンエネルギー「エネトロン」など、さまざまな科学的ワードが飛び出した作品です。

烈車戦隊トッキュウジャー
「烈車戦隊トッキュウジャー」は、宇都宮孝明さんがプロデューサー、小林靖子さんがメイン脚本家を担当。シンケンジャー以来のコンビで制作されました。
コミカルな演出をベースにしながらも、複雑な設定や複線を鮮やかに組み込んでいます。また、主役であるトッキュウジャーたちの場面は明るく描く一方、敵組織内では幹部同士の愛憎入り混じる濃厚な人間ドラマが描写されました。

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仮面ライダー龍騎
「仮面ライダー龍騎」は、平成仮面ライダーシリーズの第3作。異なる立場の13人の仮面ライダーが入り乱れ、それぞれの望みをかなえるために激突します。別々の目的を持ったキャラクターたちの思惑が複雑に絡み合う群像劇は、小林さんの得意とするところでしょう。
また、本作は仮面ライダーの力を己の欲望のために犯罪行為に利用する悪人の存在や、ライダーが互いの目的のために殺し合うといった、従来のヒーロー作品にはない展開で物議をかもしました。しかし、否定的な意見を恐れず「本当の正義とは何か」を徹底して描く姿勢によって、長年にわたって続く平成ライダーシリーズの可能性を示した作品です。

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仮面ライダー電王
「仮面ライダー電王」は、とてつもなく運の悪い青年・野上良太郎が主人公。気弱な性格で能力も低く、当初は自分自身で戦うだけの力がなかったため、自身の身体に憑依する怪人・イマジンの力を借りて敵と戦うという、今までにないコンセプトのライダーでした。
個性豊かなイマジンたちとのコミカルな掛け合いはもちろん、次第に深まっていく彼らとの絆、心身ともに成長していく良太郎の姿など、コメディ色の強い中にもしっかりとしたストーリーが描かれ人気を博しました。本編終了後もファンの熱は冷めず、何度もスピンオフ作品が制作されています。

仮面ライダーオーズ/OOO
「仮面ライダーオーズ/OOO」は、主人公の青年・火野映司と、人間の欲望を力とするグリードと呼ばれる怪人の一体であるアンクを中心に、人間やグリードたちとの間で、欲望の力が宿るメダルを巡っての争奪戦が繰り広げられます。
人の「欲望」という重いテーマを下敷きにしながらも、明るく痛快な群像劇として仕上げられた作品。個性的でクセの強いキャラクターたちが織り成す人間ドラマは非常に見ごたえがあり、当初は互いの利害のためだけに共闘していた映司とアンクが深い絆で結ばれていく過程など、胸が熱くなるエピソードも盛りだくさんです。

美少女戦士セーラームーン(テレビドラマ)
テレビドラマ版「美少女戦士セーラームーン」は、数々の金字塔を打ち立てた漫画『美少女戦士セーラームーン』が原作。小林靖子さんが単独で全話のシナリオを執筆し、漫画第1部にオリジナル要素を織り交ぜています。
特にメインキャラクターの一人である愛野美奈子(セーラーヴィーナス)が最終決戦前に病死してしまうという衝撃の展開など、小林さん脚本ならではのオリジナル要素も多々見られました。
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仮面ライダーアマゾンズ
「仮面ライダーアマゾンズ」は、2016年にAmazon Prime Videoにてオンライン配信が始まりました。地上波ではできないハードなアクションや、バイオレンス描写を存分に取り入れた大人向けの作風で、異色作と呼ばれる「仮面ライダーアマゾン」を下敷きにしながらも、まったく新しい仮面ライダー像を作り出しています。
本作は「シーズン1」と、続編である「シーズン2」があり、前者では“野生と養殖”をコンセプトに「生きること」とは何かを問いかける内容に。後者では“少年と少女”をコンセプトに「人であること」に焦点を当てた内容となっています。
登場人物それぞれの思惑や感情を掘り下げ、丁寧に描写する群像劇と、その中で人の欲望や本能を生々しく描き、視聴者の心をえぐるストーリー展開は、まさに小林靖子さんの真骨頂ともいえるでしょう。

その他
ここまで、小林靖子さんがメインライターとして担当した特撮作品を紹介してきました。ほかにも小林さんが手がけた特撮作品は数多くあります。もし選択肢以外で、小林さん脚本の「これが好き!」という特撮作品がある方は、その他に投票したうえで、コメントに作品名を書いてください。
また、小林靖子さんが脚本を手がけた特撮作品への愛のあるコメントもお待ちしています。それでは、アンケートへの投票をよろしくお願いします!