「検事を多く輩出した法科大学院」ランキングTOP21! 1位は「京都大学法科大学院」と「慶應義塾大学法科大学院」【2022年データ】
検事は法務省に属する国家公務員で検察官の官名の1つです。そして検察官とは事件の捜査を通じて、容疑者を起訴するかどうかを決め、裁判においては容疑者が罪を犯した事実を証拠によって立証することなどを職務としています。
検事になるには原則として司法試験に合格する必要がありますが、その登竜門をくぐり抜けて検事となる学生が多いのはどの法科大学院なのでしょうか? 今回は法務省の「第74期検事任官者について」をもとに「検事を多く輩出した法科大学院」のランキングをお送りします。
(出典:法務省「第74期検事任官者について」)
第1位:慶應義塾大学法科大学院(8人)
1位は同率で2校が獲得するかたちとなりました。まず1校目は慶應義塾大学法科大学院。第74期検事任官者は8人です。
慶應義塾大学法科大学院は「国際性」、「学際性」、「先端性」の3つを理念とし、2004年に開設されました。元消費者庁個人情報保護推進室政策企画専門官の板倉陽一郎さんや佐賀市市長の坂井英隆さんなどが出身者として有名です。
2022年5月現在の指導陣には、東京高検検事などのキャリアを歩み、司法試験考査委員、司法試験予備試験考査委員を務めた経験もある粟田知穂教授や、地検検事としての豊富な経験を持ち、現在は虎ノ門第一法律事務所所属の弁護士でもある菅弘一教授などがいます。
第1位:京都大学法科大学院(8人)
同じく第1位は京都大学法科大学院でした。第74期検事任官者は8人です。
2004年に開設された京都大学法科大学院は、修了生の司法試験累積合格率が約80%と、非常に高い教育実績を持つ学校の1つです。「討議を重視した少人数教育」、「法制度に関する原理的・体系的理解と論理的思考能力の涵養」「理論と実務の架橋」「多様な専門性と総合的な能力の向上」「創造的な知的探究心の涵養」などを重視した教育を展開しています。
2022年5月現在の指導陣には『ケースブック刑事訴訟法 第5版』(共著・有斐閣)の著者の1人でもある池田公博教授のほか、実務家教員としては元京都地方裁判所長の小久保孝雄教授や元大阪家庭裁判所長の中川博之教授などがいます。
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