「65歳以上の1人暮らし」が多い都道府県ランキング 1位は「東京都」【2020年データ】
総務省統計局によれば、2021年における65歳以上の高齢者は推計で3640万人となり、前年の3618万人よりも22万人増加することとなりました(2021年9月15日推計)。この人口規模はカナダ一国相当(カナダの人口は2020年1月時点で約3789万人)にもなります。
そのような状況にあって、高齢者の方の暮らし方はどのような局面を迎えているのでしょうか? 今回は総務省「令和2年国勢調査」のデータをもとに「65歳以上の1人暮らしが多い都道府県ランキング」をお送りします。
※本ランキングは、各都道府県における「65歳以上の世帯総数」のうち「単独世帯」の割合を算出し、高い順に順位化したものです。
(出典:総務省「令和2年国勢調査」)
第2位:大阪府(24%)
第2位は大阪府でした。高齢者の24%が1人暮らしをしています。
65歳以上の高齢者の4人に1人が1人で暮らす大阪府。大阪府福祉部高齢介護室の資料「大阪府高齢者計画2021」によれば、府の人口は2015年からの30年間で15.4%程の減少が見込まれており、2045年には748万人になると考えられています。一方で高齢者人口は232万人から271万人に増加すると見込まれており、2045年には府内の人口の約36%が高齢者になる計算です。
府では「大阪府高齢者計画」をまとめ、1人暮らしの高齢者が多い都市型高齢化への対応を課題として設定。その上で高齢者が最期まで自分らしく生きることができるよう、地域包括ケアシステムの深化・推進をめざすべき方向性としています。
第1位:東京都(26.1%)
第1位は東京都でした。高齢者の26.1%が1人暮らしをしています。
全国では高齢者の19%が1人暮らしであるなか、東京都はそれよりも7ポイント近く高い値を示しています。
また東京都の高齢者人口の推移を見ると、1975年には73万人だった高齢者(65歳以上)の数は、1990年に124万人、2015年に301万人と15年おきにほぼ倍に近い数へと増加しています。また「『東京都世帯数の予測』の概要」によれば、2040年には高齢世帯(世帯主が65歳以上)の数が249.1万世帯となり、一般世帯の34.5%を占めるようになるとされており、うち112.9万世帯は1人暮らしとなるとのことです。つまり高齢世帯の45.3%が1人暮らし世帯ということになります。
ちなみに今回のランキングで1人暮らしの高齢者が最も少なかったのは山形県の12.1%でした。
ランキングの全順位は、次のページからご覧ください!
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