メディア

“残業好き”がTwitterトレンド入り ネット上では「残業好きって……おい、正気か?」「好きな人はいない、やっていけないから働くんだよ」などの声

ツイートする ツイートを見る
Share
LINE
Pocket
Home

 2月7日7時ごろから、ネット上で「残業好き」が話題となっています。これは、残業をしたい人の側面から見た働き方改革への提言をしているネット記事に対する反応であり、多くの人が否定意見を述べています。

 記事では、一定数「残業好き、残業がしたい」という層がいて、働き方改革でそのような人たちの多様性を縛っているという主張がされています。人それぞれに働きやすい時間帯があって、それを尊重するために「フレックスタイム」の導入を検討すべきである、という内容の記事になっています。

 ねとらぼ調査隊では、「残業好き」に対してネット上でどのような意見があるのか調査してみました。

8割超がネガティブな反応

 SNS分析ツールで「残業好き」に関するツイートを分析した結果、80.8%がネガティブな反応を示しており、ネガティブな頻出関連語には「無能」「狂気の沙汰」「賃金」などの言葉が見られました。一方、ポジティブな頻出関連語には「残業の目的」「フレックスタイム」「人それぞれ」などがあり、働き方改革に対する言及が多く見られました。

 「残業好き」のトレンド件数を見てみると、2月7日7時ごろから急上昇し始め、12時ごろにピークを迎えています。

advertisement

そもそも、「働き方改革」とは?

 今回、話題の中心となっている「働き方改革による時間外労働の規制」、これはどのようなものなのでしょうか?

 働き方改革とは「働き方改革関連法」という法律で、「時間外労働の上限規制」のほかにも「年次有給休暇の時季指定」や「同一労働同一賃金」の制定がされています。

 厚生労働省の「時間外労働の上限規制 わかりやすい解説」によると、長時間労働は健康の確保や、仕事と家庭生活の両立、少子化の原因、女性キャリア形成や男性の家庭参加を阻む原因となっている、とあります。

 また、これまで時間外労働の規制には罰則による強制力がありませんでしたが、大企業では2019年4月から、中小企業では2020年4月から時間外労働に罰則付きの法律が規定され、臨時的な特別の事情がなければ「月45時間・年360時間」以上の時間外労働ができなくなりました。

advertisement

「残業代が出ないならしない」記事を批判する声が多数

 話題となっている記事(「残業好き」の人たちにとって働き方改革とは何なのか?)では、「働き方改革で柔軟性を求めるなら、残業代は要らないから残業させてほしい」といった、多様性を時代に残業をしたい人の自由を奪っているなどの主張をしています。さらに、「働き方改革の残業削減で不満を覚える人は20%はいる」と記載していますが、記事中にこの20%という数字を裏付ける根拠は示されておらず、「20%ぐらいはいる気がする」という著者の個人的な感想から、このような意見を述べ、記事の結論として「フレックスタイムの導入などを検討するべき」という内容の記事となっています。

 これに対してTwitter上では「後半はその通りだけど、途中の根拠の数字が全部著者の体感だった」と説得力が薄いという意見などが見られました。また、「サービス残業であっても好きなのかどうかが一番の問題」や「あくまで『追加のお金が欲しいから』残業する。残業代出ないならしない」など、積極的に残業をしている人たちが「仕事をしたいから残業をしている」ということに反論する声が目立ちました。

advertisement

「残業時間は電話対応なくて仕事はかどる」 記事の内容に賛同する声も

 Twitter上では、この記事に対して賛同の声もあり、「本来必要な業務に集中できる環境ができれば結果的に残業が減る。必要な残業は認めるべき」や「残業は電話を取らないので仕事がはかどる」などの意見がみられました。

 また、「要はフレックスタイムの導入とか検討すべきって記事でしょ? みんな最後まで読んでないんだろうな」と、この記事に否定的なツイートに対する反論もありました。

advertisement

「残業好き」トレンド入りでさまざまな意見が

 「残業好き」という言葉がTwitterトレンドに入ったことで、元記事に関係なく、「残業が好きな人がいることについて」に意見を述べる人が増えました。

 Twitter上の声を拾うと「残業好きって、正気か?」や「無賃でも、ほかの人の仕事をフォローができて、自己肯定感を高められる」「残業好きな人はいないよ。でも残業代ないとやってけないから働くんだよ」といったさまざまな意見も。

advertisement

まとめ

 今回話題に上がった記事の内容が「~~と思う」「~~かもしれない」など、根拠が体感でしかないという意見や、「残業好きが全員したくてしているわけではない」という反論が見られました。一部で「フレックスタイムなどの導入を検討すべき」という結論に賛同しているコメントも。

 また、「残業好き」という言葉がTwitterトレンドに入ったことで、「残業が好きな人がいることについて」のさまざまな意見が飛び交うようになりました。

調査概要

調査期間2020年2月7日
調査対象Twitter
調査件数 1068 件(10%サンプリング)
調査キーワード残業好き
調査方法対象期間のTweetを「クチコミ@係長」によるテキストマイニングにより分析
備考実数に近づけるため件数を100%に補正
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.