「2020年販売苦戦したランキング」が発表 ランキング上位に「市販薬」や「化粧品」が並ぶ中、最も販売に苦戦したものは?
インテージは「2020年販売苦戦したランキング」を発表しました。
さまざまな方面で新型コロナウイルスが大きな影響を及ぼした今年、販売が伸び悩み苦戦した食品や日用品はなんだったのでしょうか。
今回はランキングの中から注目すべき点を取り上げ、紹介します。
9位は総合感冒薬
ランキングのうち、まず注目するのは9位にランクインした「総合感冒薬」。
総合感冒薬といえば一般的な風邪薬のことですが、今年はマスクの着用やアルコール消毒など感染症対策を徹底したことから、コロナウイルス感染症と同じ感冒症状である風邪やインフルエンザにかかる人も少なくなり、総合感冒薬は前年比79%の販売金額にとどまりました。
感染症対策で風邪をひく人も少なくなったというのも喜ばしいことである反面、製薬メーカーにとっては誤算であったかもしれませんね。
第2位と第3位も市販薬がランクイン
ランキング上位を見てみると、第2位には「鎮暈剤」(前年比54%)、第3位には「強心剤」(前年比63%)がそれぞれランクインしており、どちらも半分程度まで売り上げが減少していました。
2位の鎮暈剤(ちんうんざい)とは、めまいなどを抑える薬で、酔い止めなどもこの種類に入ります。一方、3位の強心剤は、主に動悸や息切れなどの症状を改善する漢方薬などがこの種類です。
いずれもコロナ禍による外出自粛やリモートワークの増加といった影響で、国内外の移動が滞ったことから需要が落ち込んだと見られます。
第1位となったのは口紅
そして、今年最も販売に苦戦したのは「口紅」で、販売金額は前年比の44%と半分以下となってしまいました。
今年は何と言ってもマスクの着用率が非常に高く、口元を露出することが少なくなったため、また、そもそも在宅勤務などで外出する機会が減少したため、それに伴って口紅の需要も大きく落ち込んでしまったようです。
また、同様の理由から、口紅だけでなく化粧品も全体的に販売数が減少したようで、TOP10以内に5品目がランクインする結果となっていました。
このほかにはどんな品目がランクインしていたのか、気になる方は次のページをご覧ください。
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