秋葉原のネットカフェがプレイオンライン一色に――「プレイオンラインフェスタ2006」リポート(1/2 ページ)
3月25日、スクウェア・エニックスは東京・秋葉原のNecca秋葉原店において「ファンタジーアース ザ リング オブ ドミニオン」の特別ルールによるゲーム大会や、開発者によるトークセッションなどが行われた。多くの来場者で賑わい、トークでは本邦初公開の新情報も聞けたこのイベントについてご報告しよう。
メインは15人vs15人の特別ルール対人戦
澄み渡った空が心地よい土曜の昼下がり――秋葉原の中央通りに面したNecca秋葉原店において「プレイオンラインフェスタ2006」が華々しく開催された。通常はネットカフェとして営業をしている店舗だが、この日は特別イベントデーということで、基本的に無料での入場が可能に。スクウェア・エニックスのプレイオンラインタイトルである「フロントミッション オンライン」「ダージュ オブ ケルベロス ファイナルファンタジーVII
」を体験プレイできるイベントコーナーなどが一角に設けられていた。
イベントのメインは先月23日に発売された「ファンタジーアース ザ リング オブ ドミニオン」(以下、ファンタジーアース)のゲーム大会。発売から1カ月が経過し、その内容に習熟したプレーヤーも数多く存在するであろうタイトルではあるが、今回のゲーム大会は製品版ではプレイすることができない特別ルールによるものということもあって、多くの「ファンタジーアース」ファンが会場に足を運んでいた。
さて。その特別ルールとは「トルクマイヤ・デスマッチ」と呼ばれるもの。トルクマイヤ帝国時代に行われた、戦争をモチーフにした競技のひとつで、トルクマイヤ帝国建国以前に世界の覇権を争った「ティファレンツ王国」と「メルジア王国」の戦争を再現したもの、という設定だ。
「トルクマイヤ・デスマッチ」大会ルール
- ティファレンツ王国(赤チーム)15人対メルジア王国(青チーム)15人による戦争
- あらかじめ用意されたキャラクターを使用
- キル数(相手を倒した人数)が多かったチームが勝利
- 戦争時間は20分
- クリスタル取得不可
※オベリスクを建築しなくても、戦場は可視状態になっている。
※クリスタルによる回復はない。
※城やキープを破壊しても、勝利にはならず。
※使用キャラクターのスキルや装備、所持アイテムについては、大会側で用意したものを使用。自分がもつキャラクターで参加することはできない。
この特別ルールによるプレイが、11時半から19時までの間にインターバルを置いて通算6回催された。「トルクマイヤ・デスマッチ」の参加者全員には、ゲーム内で使用できる装備としてお洒落な眼鏡がプレゼントされた。さらに、戦争で勝利したチームには、「ファンタジーアース特製マウスパッド」がその場で進呈された。
参加者はあらかじめ公式サイトの申し込みフォームから登録して抽選に選ばれた方々なのだが、当日の飛び入り枠もしっかりご用意。抽選にはハズレたが「ファンタジーアース」のゲーム大会に参加したい! レア装備がほしい! というユーザーたちがかなりの数駆けつけていたようで、飛び入り枠の整理券も相当数配られていたようだった。
かくいう筆者も「ファンタジーアース」をプレイする人間のひとり。装備にもマウスパッドにも興味津々だったので参加を試みようとしたが、11時半の初回にはエントリーが間に合わず。12時半からの2回目に普通に飛び入り枠の整理券を入手し、ユーザーの方々と一緒にトルクマイヤ・デスマッチに参加することができた。
特別ルールで新鮮なプレイ 〜試合に勝ったが勝負に負けた
製品版ではスカウトというクラスでプレイしている筆者であるが、上記のように使用キャラクターを選ぶことはできない。ランダムに割り振られた自分のキャラクターは近接攻撃型のウォリアーだった。使ったことのないスキル(各クラスがもつ固有の特殊能力)ばかりで戸惑いつつもキャラを動かしてみる。スクウェア・エニックスの井上氏と成田氏の司会のもと、30人による文字通り「デスマッチ」が開始された。
通常は対人戦中に何らかの回復手段がある「ファンタジーアース」だが、このルールでは基本的に回復なし。また、勝つためにはただひたすらに相手国のキャラクターを倒していくしかない。いかに相手の攻撃をくらわずに相手にダメージを与えていくかという、逃げ場のない真剣勝負がそこかしこで繰り広げられていた。かなりプレーヤースキルが問われるルールだ。
筆者が所属したティファレンツ王国は、途中何度か追いつかれそうになりつつも、終始キル数でメルジア王国を圧倒し、勝利をおさめた。個人戦績ランキングを見ると1位の人は10人倒して1度しか死んでいない! これは司会の両名も言っていたが「神業」レベルの達人だと言えるだろう。真にうまいプレーヤーというのはいるものだ。それに比べて筆者の戦績の何と情けないことか。2人を倒して4回死んでいる。ランクは30人中28位だ。製品版のほうでも戦争で常に苦戦をしている筆者ではあったが、あらためて自分のプレーヤースキルの不足を思い知ったのであった。
新要素、続々発表! 〜開発チームトークセッション
14時半からは開発チームによるトークセッションが開かれた。今までの製品版に関する開発秘話などが飛び出すのかと思いきや、ここで初めて公開される新要素が盛り沢山で、場内の「ファンタジーアース」ファンも納得の充実したトークを聞くことができた。司会にスクウェア・エニックスの井上氏、そして壇上にはプロデューサーの渡辺泰仁氏、アシスタントプロデューサーの藤本哲哉氏、成田正美さんが並んだ。
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