レイトン教授と夢の超特急モレントリー急行で出発「レイトン教授と悪魔の箱」レビュー(2/2 ページ)

» 2007年12月03日 16時53分 公開
[ツネヤカズヒロ,ITmedia]
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臨場感たっぷりの上質アニメーション

 古きよきヨーロッパの世界を描いた「レイトン教授」の世界。そこには、石造りの町並みや温和な人々、趣のあるアンティークなどが登場する。そんな世界により臨場感を与えているのが高品質のアニメーションムービーというわけだ。本作のテレビCMでちらっと見た人もいると思うが、レイトン教授と謎の青年アンソニーが剣を交えて激しく戦うシーンは最大の見どころのひとつ。本作を外に持って行って遊ぶ人は、ぜひ、ヘッドフォンなどを用意して、じっくりムービーも見てほしい。

機能充実で、さらに遊びやすくなったシステム

「メモする」をタッチすると画面いっぱいに覚え書きを書けるメモ帳が広がる。すごく便利!

 筆者が前作を遊んでいて不満だったのは、一部のナゾしか、タッチペンでメモをとれなかったことだ。メモをとれないナゾの中にも、数を数えたり、思いついたことを書いてみたりと、メモを取れればより楽にナゾを解けそうな場合があったのだが、それが自由にできなかったのだ。

 それが今作では、メモ機能が大幅に強化されている。ナゾトキ中なら、いつでもボードをスライドして出せ、解答とは別にメモすることが可能となったのだ。再び問題を確認したい場合は、メモしたボードをしまえばいい。小さな変更点かもしれないが、プレーヤーからの声に応えた改良であり、制作陣の細かな気配りがうかがえる。

 ゲームが進むと楽しめるミニゲームも、遊びの幅がさらに広がった。ハムスターを歩かせてダイエットさせるものや、ハーブなどの材料を使ってお茶を煎れる調合ゲームなど、ナゾトキの息抜きにピッタリなミニゲームが多数収録されているのだ。

 後者の調合ゲームは、レベルファイブが開発を担当した「ドラゴンクエストVIII」でもおなじみといえるシステム。ナゾトキで疲れたレイトンやルークにお茶を煎れるというもので、複雑すぎず、かといって「レイトン教授」らしく、ちょっとした工夫が必要になるものに仕上がっている。雰囲気作りもよくできていて、遊んでいる自分もお茶を飲みたくなってしまう。

ハーブティーを調合して、気分の優れない人にふるまうこともできる
ハムスターをダイエットさせると、後にいいことが
ふしぎなカメラを組み立てられると、気になるところを撮影して新たなナゾに挑むことができるようになる

期待通りの第2弾、さらなる続編も楽しみ

 第1弾の作り込みから十分に期待できた続編だが、筆者の個人的な感想を述べれば、前作よりも面白く感じた。ゲーム内容もストーリーも文句なく、筆者的には誰にでもオススメできる作品であるといえよう。ただし、「問題文を読んで答えを出す、というチマチマした作業は嫌い」という人には、勧められないけれど。

 肝心要のナゾトキに関しては、若干前作より難しい問題が増えているように感じた。単に筆者が苦手なジャンルのナゾが増えただけかもしれないが、個人的にはより大きな手応えを感じた。前作を簡単にクリアしてしまった人には、挑戦しがいのある内容になっていることだろう。

 ひとつだけ注意したいのは、前作のキャラクターが何人か引き続いて登場している点だ。ネタバレというほどのものではないのだが、彼らのバックストーリーを知ってから楽しみたい、という人は、ぜひ前作から遊ぶことをオススメしたい。

「レイトン教授と悪魔の箱」
対応機種ニンテンドーDS
ジャンルナゾトキ・ファンタジーアドベンチャー
発売日2007年11月29日
価格(税込)4800円
(C)2007 LEVEL-5 Inc.


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