世界最強の財宝を巡ってオヤジどもが七転八倒!「アンチャーテッド エル・ドラドの秘宝」レビュー(2/3 ページ)

» 2008年01月11日 00時00分 公開
[板橋舟人,ITmedia]

古風ながらもアクションが楽しいステージ構成

 さて、実際のゲーム内容を紹介していこう。本作は一定区間ごとのシーンで構成されており、各シーンの出口に着くと、次のシーンへ進めるという仕組みだ。

 例えばステージ2の冒頭。孤島の遺跡にたどり着くこのシーンでは、遺跡の入り口が見あたらない。付近をウロウロ探索していると、一部の地面だけ踏んだときの音が違う、つまり地下に空洞があることを発見する。

 そのままでは空洞へ入れないので、周囲にある柱に飛び乗り、ギリギリつかまれるような取っ手を伝いながら、空洞の上の部分へ行くわけだ。そこには大きな石があるので、それを押して下へ落下させると、入口を発見できる……という具合だ。

 このような感じで、危険な足場から移動できるポイントを見つけ出し、ぶら下がりやジャンプを駆使して先へどんどん進んでいく。進めないようなトラップがあった場合は、その謎を解いてトラップを解除する、というのが基本的な流れだ。

画像 一般人が通れないような場所を渡ってこそ、一人前の冒険者。ゲームに慣れてヒョイヒョイ進めるようになれば“俺ってトレジャーハンター!”な気分が満喫できる
画像 ステージには、押せる岩やら飛びつけるツタなど多彩なオブジェクトが配置されている。これらを使いこなして突破口を見つけ出すのだ

 ちょっとでも足を踏み外したら落ちそうな細い足場や、数センチしかない出っ張りを活用しながら、道なき道を進んでいく。安全そうに見えた出っ張りが、乗った瞬間に崩れ落ちそうで、すぐさま次のとっかかりを見つけてジャンプしなければならない! このように、全編通してハラハラする展開が待ち受けている。ゴールとそこにいたるまでのルートを見つけ出す楽しさ、そして危険なルートを華麗な体術で突破していく爽快感を味わえるのだ。

 ネイトのアクションも小気味よく、操作するのが非常に楽しい。高い場所にある壁にて出っ張りにしがみつき、ヒョイヒョイヒョイっと次の出っ張りに飛びつきなが素早く進んでいくと、やり手冒険家の気分を存分に味わえるだろう。

画像 中盤の1シーン。城壁に生えたツタに飛び移って移動するという、キューッとなってしまうシチュエーションだ
画像 場面によっては、倒した柱が新たな道となるシーンも。自分で道を切り開くというシチュエーションは燃える!

 このゲームシステム自体は、ぶっちゃけかなり古くからあるタイプだ。逆に言えばそれだけ洗練されており、ゲームファンならば特に戸惑うことなく楽しめるということ。目新しさこそ無いが、アクションゲーム自体の醍醐味を存分に楽しめるだろう。

 また、構成が全く異なるステージも登場する。例えばステージ7は、ジープに乗って敵の追っ手から逃げるという内容だ。ジープは自動的に移動するので、プレイヤーはグレネードで追っ手を攻撃する。一昔前に流行った、ゲームセンターのガンシューティングゲームに近いゲームシステムで、敵をガンガン倒しまくる爽快感が味わえるのだ。ここまで大きく変わらないにせよ、ステージ中を水上オートバイで移動するシーンもある。単調になりがちなゲーム進行の、ほどよいアクセントとなっているのだ。

画像 ジープ備え付けのグレネードで、追っ手の敵車両をガシガシ破壊するシーン。結構長い場面だが途中でロードが発生せず、ストレスなく楽しめるのはスゴイ
画像 水上オートバイで疾走するシーン。ジープとは異なり、移動と射撃の両方を操作する必要がある。ゲーム中ではエレナが射撃を担当

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