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「剣道で、弱気な言葉と真っ向勝負」――ネガティブな言葉を“叩き直して”くれるという剣道ブログパーツが話題を集めている。ブログ記事内に「KY」「超ムカツク」などネガティブな言葉があると、正座した剣士が立ち上がって一礼。ブログパーツの枠から飛び出し、ネガティブワードに竹刀を振り下ろす。
「月刊剣道時代」(体育とスポーツ出版社)が昨年12月に公開し、4月までに約3000のブログに設置された。英語版も公開中だ。
狙いは剣道の世界的な認知向上。「剣道人口がどんどん減少している。メディアに剣道のニュースが出る機会もほとんどない。かといって大々的に宣伝するお金もない」(剣道時代の担当者)と悩み、思いついたのがブログパーツだったという。
実在の7段の剣士が「面!」
ブログパーツは、「試合開始」(英語版は「Fight」)ボタンの上部に剣士が正座しているというデザイン。ボタンをクリックすると、ブログ記事内からネガティブな言葉を見付け出す。「馬鹿」「KY」「超ムカツク」「かわいくない」「汚い」など日本語78語と「stupid」「hate」「no good」など英語96語を登録したデータベースと、ブログテキストを照らし合わせる仕組みだ。
ネガティブワードを見付けると、ブログパーツがその近くまで縦方向に移動。剣士がおもむろに竹刀を手にとって立ち上がり、一礼の後、枠から飛び出し、言葉に向かって竹刀を振り下ろす。
竹刀を打ち込まれたネガティブワードには横線が引かれ、剣士はまた一礼してブログパーツへ戻っていく。その後「このブログには、まだまだ弱気が潜んでいます」「剣道は心身を鍛える武道なり」という筆文字を剣士の背景に表示する。
実在の剣道7段の選手を撮影し、映像をブログパーツ化した。美しく竹刀を振り下ろす映像からは「めーん」と聞こえてきそうだ。




公開の目的は、剣道と剣道時代の認知向上。「日本語のブログには本音や内情を吐露したものが多い」ため、「弱気な言葉を剣士が叩き直すという」というアイデアを思いついたという。
「剣道の理念は相手に勝つことではなく自分に勝つこと。斬新な方法で剣道の理念を伝えられないか考えた。剣道を知ってる人も知らない人も楽しんでもらえれば」
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