6月6日にAppleのWorldWide Developers Conference（WWDC）が開幕する。WWDCでは例年新型iPhoneが発表されているが、今回は違うようだ。予想やうわさをまとめた。

新型iPhoneはなし？

　Appleは5月31日に、WWDCの基調講演で「Mac OS X Lion」「iOS 5」「iCloud」を披露すると予告した。Appleに詳しい観測筋によると、「Appleが基調講演の内容、特に新製品の名前を事前に明らかにするのは異例」で、新しいハードの発表がないということを強調するためではないかとの観測が高まっている。

　CDMA版iPhone 4が1月に登場したことから、今年は新型iPhoneが秋に発表されると予想されている。最近では新型はiPhone 4と同じフォームファクターで、800万画素カメラを搭載し、SIMレスデザインで8月初めに発表されるとのうわさも流れている。

iOS 5の新機能は？

　iOS 5の新機能としては、プッシュ通知機能が改善され、、ウィジェットが盛り込まれ、音声認識技術のNuanceとの提携により音声入力機能が改善されると伝えられている。Twitterに写真を投稿する機能が組み込まれるといううわさもある。Appleがクラウドサービス「iCould」を発表することから、iCloudと連携する機能も予想される。

Mac OS X「Lion」

　Lionは既にデベロッパー版がリリースされており、iPadのようなフルスクリーン表示とマルチタッチジェスチャー、Mac App Storeなどが搭載されることが分かっている。さらに、紛失したMacを見つける「Find My Mac」機能が盛り込まれるようだと、デベロッパー版を入手した開発者は伝えている。iPhoneの「Find My iPhone」機能と似ているが、iPhoneがGPSとWi-Fiの位置情報を使ってデバイスを見つけるのに対し、この機能はWi-Fiを使うとみられる。

iCloudはどんなものか

　Wall Street Journalは、iCloudは「写真、音楽、動画などのデジタルファイルをリモートコンピュータデータベースに保存し、ネット端末からアクセスできる」サービスになると報じている（→Appleの「iCloud」はどんなサービスか　WSJが詳細伝える）。

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