ポリゴンが不要になる時代も来る?
オーストラリアのゲーム会社が、ある画期的なCG技術を開発しているそうです。
この技術は「Unlimited Detail Technology」と呼ばれ、従来の3DCGに比べ、より細部まで正確に立体物を表現できる点が特徴。そして何と言っても、「ポリゴンを使っていない」という点で多くのユーザーを驚かせました。
私たちが普段見ているCG映像の多くは、ポリゴンと呼ばれる多角形の「板」を無数に組み合わせることで立体物を描いています。しかしこの「Unlimited Detail Technology」ではポリゴンの代わりに、微細な「粒」を組み合わせて物体を表現。ポリゴンの場合はどうしても、アップで見ると板の継ぎ目がカクカクして見えてしまいますが、この方法なら理論上、どんな複雑な形の物体でも正確に再現することが可能なのだそうです。
百聞は一見にしかず、まずはYouTubeに投稿された、こちらの技術デモをご覧ください。
実はこの技術自体は昨年すでに発表されていましたが、今回久々に公開されたデモでは、「Unlimited Detail Technology」の表現力を分かりやすく伝えるため、縦横1キロメートルの「島」を構築。この島は前述のとおり、すべて小さな粒子の集まりでできており、ポリゴン数に換算すると約21兆ポリゴン分に相当するのだそう。
“21兆ポリゴン相当”の威力はヤシの木や岩、木の葉などの自然物によく現れていて、従来はどうしてもポリゴン数を削られがちだったこれらの物体も、まるで本物のような緻密さ、なめらかさで描かれているのに驚かされます。よく見ると地面も平らではなく、ちゃんと土の粒の集まりになっているのが分かる。動画の説明によると、1平方メートルの地面につき1500万ポリゴン換算の粒子が使われているのだそうです。
動かすのにどれくらいのスペックがいるのかは不明ですが、デモを動かしているマシン上では少なくとも秒間20フレーム以上で動作しているとのこと。この技術自体はまだ開発途上ですが、数カ月以内に開発者向けに開発ツールをリリースする予定もあるそうなので、今後の動きにぜひ注目したいところです。



木や岩などのデコボコも自然に再現。ちなみに2枚目の岩は、本物の岩をスキャンして取り込んだものだそうです



「Unlimited Detail Technology」の技術イメージ。従来のような「面」ではなく「点」の集合で立体物を描いています
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