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LEDディスプレイで取り囲まれたニコニコ動画のライブハウス「ニコファーレ」(東京・六本木)が7月18日にオープンしてから約3週間たった。こけら落とし公演に「AKB48」や「東方神起」が登場し、メディアにも大きく取り上げられるなど、ニコファーレは華々しいデビューを飾ったが、ここへきて課題も見えてきているようだ。
運営元ドワンゴは「ユーザーとの距離感」を課題の1つに挙げる。誰もが利用できる場所として作ったものの、オープン後は有名アーティストによる公演が中心。施設の利用料は基本使用料(平日63万円)や諸経費を含めると「1回約200万円」と決して安くはないため、一般ユーザーが出演できる“身近なステージ”とは言いがたい状態になっていた。
実際、ニコファーレを使ってみたいというユーザーの声はオープン前より減っているという。「オープンからこれまでニコファーレのポテンシャルを魅せるため、さまざまなプログラムをやったが、頑張りすぎてユーザーの皆さんと距離感があった」――8月9日にニコニコ生放送で配信した「ニコファーレ運営方針発表会」で、ニワンゴの杉本誠司社長はこんな風に反省を口にしていた。

ニコファーレ運営方針発表会に出席した、ニワンゴ取締役の西村博之さんも「200万円もかけてニコファーレを使って、元を取れる一般市民なんていないじゃないですか」「ユーザーとの距離とか当たり前かなって思う」とコメントする。
ニコファーレをユーザーに身近に感じて使ってもらうため、今後様々な取り組みを用意する。まずは8月25日にユーザー向けの「ニコファーレ説明会」を開催。毎回100人を対象に現地で舞台や照明設備、LEDディスプレイの仕組みなどを説明する。説明会は今後定期的に開催していく予定だ。
ニコファーレでやってみたい企画の募集も8月26日から1カ月間実施する。ユーザーから募集したアイデアのなかから面白そうなものをドワンゴがピックアップし、選ばれた企画者にはニコファーレを無料で貸し出す。募集は今後毎月実施し、アイデアをピックアップする過程はニコ生で公開していく予定だ。
杉本社長はユーザーに向けて「しっかりやっていきますので見ていてください。相互協力でニコ動を良いものにしていきたいと思うし、どうやれば(ニコファーレを)有効活用できるか考えていきたい」と呼びかけていた。
ニコニコ超会議は来年4月に
ニコ動のユーザーイベント「ニコニコ超会議」を来年4月28日、29日に開催することも、ニコファーレ運営方針発表会で明らかにした。千葉県の幕張メッセに会場を設け、ユーザーライブや政治討論会などニコ動の人気コンテンツをまとめて楽しめるようにする。
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