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その行動力は評価されるべき
あの「bob's game」がついに遊べる! ……かも。
といっても、大半の人は忘れていると思うのであらためて説明します。「bob's game」というのは、自称・天才クリエイターのRobert Pelloni氏が、5年の歳月を費やし、たった一人で完成させたという自作ニンテンドーDS用ゲーム。しかし残念ながら任天堂から発売許可はおりなかったようで、その後Robert氏は抗議のため30日間におよぶ「自宅立てこもり」を決行。最終的には、警察まで出てくる大騒ぎになったのでした(このへんの経緯は「自作DSソフトの発売を懇願し、自宅にたてこもった自称“TENSAI”男の末路」を参照)。
で、今回はその2年半ぶりの続報ということになりますが、最新の情報によると、現在のRobert氏は「bob's game」をニンテンドーDSで発売することを諦め、かわりに数人の仲間とともに、まったく新しいインディーズゲーム用携帯ゲーム機の開発に着手しているとのこと。しかもすでにかなり開発は進んでいるようで、公式サイトやプロモーション用の動画もすでに公開されています。
ハードの名称は「nD」。FAQによると、現在のプロトタイプモデルでは2.4インチ(320×240ドット)のバックライト付き液晶と、400MHz ARM CPU、および16MBのRAM、Wi-Fi機能を搭載。ソフトはPCを通じて専用のオンラインストアから内臓メモリ(2GB)に購入・転送する仕組みで、公式サイトではすでに開発者用のSDKも公開されています。発売予定は今のところ2012年とされており、「Wii Uが発売される前にはリリースしたい」とも。
そして最大の特徴は何と言ってもその安さ。正式な価格はまだ発表されていないものの、正式リリースの際には「10ドル程度には抑えたい(ソフトをバンドルする場合でも20ドル以下)」とのこと。そもそも「nD」ではハードで利益を得ることはまったく考えておらず、10ドルというのはほぼ原価そのままなのだそうです。


公式サイトの「games」ページでは、現時点での開発中タイトルがいくつか紹介されており、同時発売タイトルの中にはもちろんあの「bob's game」の名前も。「bob's game」側のサイトには、Robert氏が立てこもり抗議に失敗してから、「nD」開発を思い立つに至るまでの経緯が詳しく書かれており、少なくとも「bob's game」をでリリースしたい、という思いが「nD」開発つながったのは間違いなさそう。なんというか……とりあえずその行動力についてはぜひ見習いたいと思いました。
「nDは400ドルもしません」とか「2枚のスクリーンがあるアレより高速」「nDにはボタンがあります」など、ライバルハードへのさりげない非難と対抗心がそこかしこに見え隠れしますが、誰もが自由にゲームを開発し、利益を得ることができるプラットフォームを作りたい――という志は高く評価されるべきかもしれません。正式リリース版とは別に、2011年内を目処に、プロトタイプ版をサイト内にて先行販売する予定もあるとのことなので、興味がある方は公式サイトの「order」ページをマメにチェックしておきましょう。
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