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昨年、小惑星イトカワからのサンプルリターンを成功させた「はやぶさ」の後継探査機「はやぶさ2」に関して先週、予算削減のニュースが飛び交った。それを受け、元「はやぶさ」プロジェクトマネージャの川口淳一郎氏がブログで反論している。
はやぶさ2は、小惑星「1999JU3」を探査する目的で、2014年の打ち上げを目指し開発を進めている。来年度予算要求は73億円。だが、東日本大震災の復興経費を捻出するために、宇宙関係予算の大幅な減額が求められることになり、実用衛星が優先されるのではないかと憶測が広がった。なお、はやぶさ2の予算は政治主導の「日本再生重点化措置」から支出されることになっている。
川口氏はブログで今回の予算削減の報道に触れ、はやぶさ2という名前であってもあくまでもこれが本番の1号機であり、はやぶさとはそもそも探査の特性が違うことを強調。政府・与党の科学的な意義を見いだせないという意見に対して、「まことに信じがたい」と驚きを隠さない。
この計画が、「すべて我々日本の独創性、創造性に発しているという点に」あり、「国民と世界に対して、我々は単なる製造の国だったのではなく、創造できる国だという自信と希望を具体的に呈示したことだと思う」と、最大の成果を無駄にしようとする政府・与党へ翻意することを促した。
はやぶさ2の打ち上げが遅れると、地球との位置関係から目標となる小惑星への到着および帰還が難しくなる。また、今回探査を目的としている同タイプの小惑星も探査可能範囲では見つかっていないため変更もできない。次の打ち上げの好機は2024年まで待たなくてはならないため川口氏は、はやぶさを成功した世代の技術や経験が断絶する恐れもあり、「はやぶさ初代の成果をふりだしにもどしてしまう」と危機感を抱いている。
川口氏は「震災からの復興を目指す方々に示すべき、もっとも大きな励ましは、この国が創造できる能力がある国だという自信と希望なはず」とも。
先述したとおりはやぶさ2の予算は政治主導、つまり政府・与党の考えひとつで継続する目もある。川口氏は政府・与党へプロジェクト継続の声を届けてほしいと訴えている。
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