Kickstarterにおける100万ドル到達最速記録だそう

クラウドファンドサイト「Kickstarter.com」で、たった24時間で100万ドル(約7700万円)もの出資を集めたゲームが話題になっています。当初は40万ドルが目標額でしたが、フタを開けてみればなんと募集開始からわずか8時間で目標額に到達。その後も出資者はリアルタイムで増え続けており、この原稿を書いている時点で約3万2000人が出資、出資総額は120万ドルを突破する勢いです。
サンフランシスコに拠点を置く、ゲーム開発会社Double Fine Productionsと2 Player Productionsの共同プロジェクトで、ゲーム名はそのまま「Double Fine Adventure」。今のところ判明しているのは「ポイント&クリック型」のアドベンチャーゲームという点くらいで、Kickstarterの公式サイトではそのほか、Double Fineの創設者であるTim Schafer氏によるプレゼンテーションが視聴可能となっています。
Double Fineと言えば、「Costume Quest」や「Stacking」などをはじめ、小規模ながらもスパイスの効いたタイトルを作ることで有名なスタジオ。中でも代表作とも言える「Psychonauts」は、Game Developers Choice AwardsのBest Writing賞をはじめ数々の受賞歴を持ち、つい最近も「Minecraft」で有名なNotch氏が「『Psychonauts』の続編を作るなら本気で出資してもいい」といった旨の発言をしたことでも話題になりました。またTim Schafer氏自身も、名作アドベンチャーゲーム「Monkey Island」制作者の1人として知られており、今回のKickStarterでの人気も、そうした背景があったからと推測されます。
出資は最低15ドルからで、出資者はβ版への先行アクセス権をはじめ様々な特典が得られるとのこと。さらに出資額に応じて、2 Player Productionsによるドキュメンタリー映像やサウンドトラック、ポスターなどが特典が増えていく仕組みで、なんと最高額の1万ドルでは、Tim Schafer氏らとのランチやDouble Fineのスタジオ見学などの特典も。サイトを見ると、実際に1万ドル出資してしまった人もいるのに驚かされます。
資金調達にKickstarterを使った理由について、説明文では次のようにコメントしています。
「大きなゲームを作るには大金がかかります。我々のような会社は、これまでその資金を調達するために、出版社や投資会社のような外部ソースに頼らざるを得ませんでした。しかし結果的に、それが足かせとなって開発の方向性がゆがめられてしまったり、最悪の場合、途中で開発をキャンセルせざるを得なくなったりすることさえあった。近年、ありがたいことにKickstarterのようなクラウドファンドサイトが出てきたことで、そうした危険を回避しつつ、より民主的なプロセスによって、消費者が本当に遊んでみたいと思っているゲームの開発が可能になりました。それは私たちのような独立系スタジオにとってはすばらしいことだと思っています」



Double Fine創設者のTim Schafer氏。LucasArts時代に開発に関わった「Monkey Island」は、海外ではかなり有名なアドベンチャーゲーム
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