グリーは3月16日、「GREE」において未成年ユーザーの利用金額制限の追加、未成年ユーザーのアイテム購入時における注意表示の強化、利用状況通知サービスの提供、コンテンツチェック体制の強化といった施策を導入すると発表した。
また、利用規約により禁止しているリアル・マネー・トレード(以下、RMT)に関連する行為についてもGREE内外における発生状況のチェックや上記禁止に違反したユーザーのアカウント停止などの対応を強化する。
ともにユーザーに対するサービスの内容と品質の向上、およびユーザーによる適正利用の促進を図るためとしている。
RMTとはゲーム内アイテムなどを現金や財産上の利益とで交換取引をすることや、その交換取引を宣伝・告知・勧誘をする行為のこと。先日、グリーの人気ゲーム「探検ドリランド」において、トレード機能を使ったレアカード増殖バグが発見され大きな話題になった。
利用環境向上に関する施策

具体的に、未成年ユーザー関連の施策として実施される「未成年ユーザーの利用金額制限の追加」では、通信キャリアが設定している利用金額の制限とは別に実施している通信キャリアによる決済について、利用金額の制限を2012年4月1日より導入する。それによると15歳以下のユーザーは月間5000円まで、16〜19歳のユーザーは月間1万円までと制限するとしている。
このほかにも未成年ユーザーのアイテム購入時において有料であることをより強調する表示を心がけ、希望するユーザーに対してはコインの購入が毎月一定の金額に達した時点でメールなどで利用状況を通知するサービスを提供する。
リアル・マネー・トレード関連行為に対して
「GREE」内外における発生状況のチェックや違反したユーザーのアカウント停止などの対応を強化するとしているRMT関連行為に対する対応策も発表された。
まずは「GREE」内におけるRMT関連行為のチェック体制の強化。従来の対応にプラスして有人によるチェック体制を導入。RMT関連行為を発見した場合は、速やかに違反記載の削除や違反ユーザーに対する警告、違反ユーザーのアカウント停止等の措置を実施する。

次に「GREE」外でのRMT関連行為についても有人によるチェック体制を3月16日より導入する。違反行為については削除依頼など可能な範囲で適切な措置を講じるとあるが、どの程度まで対応できるのかは未知数だ。
利用規約違反および禁止行為の是正を目的とする特設ページおよび専用窓口も同日開設した。特設ページではユーザーへの啓発や注意喚起を行い、トラブル回避に関する情報提供を実施するとともに、RMT関連行為に関するユーザー等からの通報を受け付けている。
これらの対応策はサードパーティーに対しても同様で、今後「GREE Platform」を通じてゲームを提供しているGREEパートナーに対しても、RMT関連行為への厳格な対応を呼びかけるとしている。
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