コンプガチャだけどコンプガチャじゃない
コンプリート(コンプ)ガチャが違法となり(個別に措置がとられるのは7月1日から)、ソーシャルゲーム各社の「次の一手」に注目が集まっている。早くも新しいガチャを発売したところもあれば、コンプガチャの自粛で逆にユーザーから不満があがっているタイトルもある。
コンプガチャ自粛をいち早く発表したKLabは、5月16日より、コンプガチャに代わる新しいガチャを、同社の「真・戦国BUSTER」にて導入した。

「真・戦国BUSTER」の新ガチャ
新しいガチャは1回1000円。10種類のレアカードがランダムで出現し、すべてコンプリートするとさらにレアな限定カードが手に入る。従来のコンプガチャと違うのは「出現するカードがダブらない」という点だ。つまり10回引けば必ずコンプリートが約束されている。
一見コンプガチャとよく似ているが、抽選方法に偶然性が絡まない(10回引けば必ず揃う)ため、景品表示法が定める「懸賞」の定義からは外れる可能性が高い。
「カード合わせが禁止されているのは、その方法に欺瞞性が強く(いつか揃うと思わせてなかなか揃わない)、なおかつ著しく射幸心をあおるためです。その方法を聞くかぎりでは、1万円で必ず揃うのであれば、欺瞞性はなく、射幸心をあおるものでもないと言えるのでは」(内田鮫島法律事務所 伊藤雅浩弁護士)。

「ガンダムカードコレクション」で現在販売中の課金ガチャ
一方、バンダイナムコゲームスの「ガンダムカードコレクション」では、コンプガチャを自粛したことで、「以前よりウルトラレアカードが出にくくなった」といった不満がつのっている。
コンプガチャを自粛する代わりに、今まではコンプガチャ特典だったウルトラレア級のカードを、通常の課金ガチャでも出るようにした。しかし、コンプリートの必要がなくなった分、もともとの出現率がかなり低く設定されているらしく、掲示板には「出ない」という書き込みが殺到した。もちろん正確な出現率については運営元以外知り得ないが、「コンプガチャの方が、進行具合が分かるからよかった」「これでは改悪だ」といったコメントも目立つ。課金ガチャを引く様子をニコニコ生放送で配信した人もいたが、このときは7万5000円払ってもウルトラレアは出なかった。
コンプガチャ廃止による売上への影響は、上記KLabの場合でおよそ15パーセント減と見込まれている。この減少分を補うため、今後コンプガチャに代わる新しいガチャや課金のモデルが出てくるのは間違いないだろう。ガチャをめぐるソーシャルゲームメーカー/ユーザーの模索と混乱は、まだしばらく続きそうだ。
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