
女性のためのフォトスタジオ「Studio ivy」は、地下鉄表参道駅から5分ほど歩いた静かな場所にある。女性目線に立った撮影で「女性から見てカッコいいヌード」を撮るというポリシーを貫いており、同じようなスタジオでもカメラマンは男性だというところが多いなか、Studio ivyはカメラマンもディレクターも全員が女性。3週間先まで予約が取りづらいほどの人気となっている。
スタジオ入り口には、カッコいいヌード作品がいくつも並んでいる。女性のやわらかさと強さが同居している写真ばかりで目を奪われる。一体どのような撮影が行われるのか。どんな女性がやって来るのか。どうやって表情が引き出されているのか。そして、どうして脱ぐのか。本当に気になってならない。この日行われた原田さん(40)の撮影現場へ、特別に入れてもらえることになった。

アラフォー女性が“ガール”になる瞬間
「すっぴんっぽいメークで来ました」――仕事を終えた原田さんがやってきた。夫と子どもにしか見せていない素の顔を撮ってほしいという。少し緊張した面持ちに見える。ヌードを撮影するのは初めてだというからそれもそのはず。ここから表情がどう変わっていくか見届けたい。撮影の流れはシンプルで、15〜20分の打ち合わせの後、衣装選びに5分、撮影に50分、写真をDVDに焼いてもらうのに15分ほどかかる。
打ち合わせはサンプル写真を見ながら、背景、ポーズ、使う衣装などについて話す。スタッフから「ご自身の身体で好きなパーツはありますか」と問われ「アゴライン、目、笑いジワかな」と笑顔で応える原田さん。普段はセミナーなどを行う講師なので、キリリとした姿とは異なる自分を出すべく、淡いピンクや白いシャツなどのふんわりとした衣装を持ってきていた。それに合わせてジュエリーも着ける。


衣装を羽織ったまま白背景でふわっとした写真を、黒背景でフルヌードの写真を、というように、撮影の方向性がざっくりと決まると衣装選びに入る。意気揚々と更衣室へと消えていった原田さんだったが、5分ほどして「恥ずかしい……」と、羽織ったバスローブをぎゅっと押さえながらスタジオに戻ってきた。やはり緊張しているのが分かる。スタッフが「大丈夫ですよ、ここは女性だけですし」と和ませる。

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