「男の料理」がブームだ。レシピ本を発売した「MOCO'Sキッチン」の速水もこみち、ドラマ「ハングリー」で料理人を演じた向井理をはじめ、世の中で男子×料理は認知されつつある。その流れもあってか、男性12人によるユニット「給食系男子」が今大人気らしい。「めざましテレビ」「dancyu」などのメディアに引っ張りだこの様子。そんな“旬の男子”の出版記念イベントにおじゃましてきた。

メンバー全員が「予想外の売れっぷりにびっくりしました」と語る、今年4月に出版された「家メシ道場」。Amazon書籍総合ランキングで1位を獲得し、1カ月で4刷・5万部というヒットの理由は、1食100円未満にコストを抑えたこと、調理ステップをたったの3工程にしたこと、調理時間を5〜20分にしたことが大きい。とにかく簡単でうまい家メシを、というコンセプトで、自炊初心者向けに作られている。

イベントでは、給食系男子たちがお客さんの目の前でダイナミックな料理をし、それらが実際に振る舞われる。それだけでなく、ちょっとした料理の豆知識なんかも披露されるということもあり、筆者(女子)にとっても非常に勉強になるので、真剣に取材に臨んできたぞ。


男が作る“家庭の味”にドキッ
会場には100人近くのお客さんが集まっていた。広いシステムキッチンの中では、それぞれ料理人らしい衣装を着た給食系男子たちが、てきぱきと調理を進めている。衣装はそれぞれ自前らしい。おっ、2人組漫画家ユニット「うめ」の小沢高広氏(給食系男子六合)を発見。作っているのは「大根のバター煮」だ。

皮を向き、乱切りにした大根を炒め、めんつゆとバターを入れて煮るだけで完成するという。「最初に炒めることで、煮る時間が短くても味が染みやすくなる」と同氏。こっくりとした香りと甘み、程よい脂っぽさが最高だった。余りがちな大根を簡単に消費できる超簡単レシピで、初心者にもオススメ!
このほか、海苔しらすトースト、2種類のブルスケッタ、宮崎牛3時間ロースト、だし焼きそば、ポテトサラダ、ご飯、味噌汁、豚スタミナ丼、回鍋肉、麻婆豆腐と11ものメニューが提供された。口の中でジューシーにとろける宮崎牛の味が今でも忘れられない。一緒に行った知人は海苔しらすトーストを押していた。


「俺、料理してる!」と意識したときから自炊が楽しくなる

12人の給食系男子の中には、もともと料理が好きだった人もいるが、逆にそれほど料理をしてこなかった人もいる。何をきっかけに皆、料理にハマっていくのか。きっかけは何なのか。飲食関係の会社などを経営する小林智之氏(給食系男子一合)に聞いてみた。
「ちょっとした工夫をしたときに『俺、料理してる!』と、心にぐっと来る瞬間があるんです。それをきっかけに、料理にハマっていくのかと」と同氏。例を挙げるならば、オリーブオイルにニンニクを入れたり、出汁を取ったりすることだという。そこには確かに「手をかけている感」が漂う。
男子は「手の込んだことをしちゃってる俺」に気付き、料理に目覚めていくみたいだ。もっと簡単なことでも良いらしい。ラーメンに野菜炒めを加えてみるとか、いつもの料理にもう一品追加してみるとか、汁物を作ってみるとか、プラスアルファの手間をかけていくうちに、どんどん自炊が楽しくなるそう。


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