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欧州最大の日本文化イベント「Japan Expo」が7月5日〜8日にパリで開催された。規模は年々拡大しており、13回目の今年は主催者の事前発表では4日間でのべ20万人の来場を見込んでいるとのことだった。日本と比べ最新のマンガやアニメのグッズを手に入れるのが難しい欧州のオタクにとって、Japan Expoは重要な機会となっている。
特にフランス語圏のスイスやベルギーからの来場者も多いようで、欧州におけるJapan Expoの影響力はますます拡大しているように感じた。また、今年はフランスの長期休暇期間と重なって開催されていたため、小さい子どもの手を引く親子連れや、家族連れなど老若男女幅広い層のお客さんが見られた。

今年は「ももいろクローバーZ」「きゃりーぱみゅぱみゅ」といった日本で人気のアーティストや、「20世紀少年」「YAWARA!」「MONSTER」などで知られるマンガ家・浦沢直樹さん、「ロックマン」などを手がけた人気ゲームクリエイターの稲船敬二さんなど豪華ゲストが招かれイベントを盛り上げた。
当初は、マンガ・アニメグッズなど物販を中心に行われていたこのイベントだが、今年は日本の文化や風土を紹介する様々なブースが見られた。例えば、日本のプリクラ機を並べたコーナーもあり、順番を待つ来場者たちでごった返していた。驚きなのはプリクラの価格。なんと1回14ユーロ(約1400円)! 日本のおよそ3〜5倍という値段設定にも関わらず、盛況だった。


フランス人が主催するサークル「Bulle Japon(気泡日本)」では、「鉄腕アトムを作った博士の名前は?」という日本人にはおなじみのものから、「『化物語』の戦場ヶ原ひたぎが体に隠し持っているものは?」といった少しマニアックなものまで、新旧のアニメの知識を問うクイズが行われていた。このほかには、「カタカナで自分の名前を書いてみよう」といった文化的な講習も行っていた。




日本でも野球用品を展開するファイテンとパリを拠点に活動する野球チーム「パリ・パトリオッツ」が主催するブースでは、専用マシーンでバッティングを体験できるようになっていた。「H2」などの野球マンガをきっかけに野球に興味を持つフランス人が増えているのだとか。また、かつて元阪神タイガースの吉田義男氏が野球フランス代表監督だったこともあり、彼らは阪神の熱狂的ファンだという。



「Tengumi」という団体は折り紙体験ブースを展開していた。広島の平和を祈念して折られた折鶴は、Japan Expo最終日のお昼時点で2760羽に達していた。鶴を折るフランス人の目は真剣そのものだ。

マンガ・アニメ文化にとどまらず様々な日本文化が紹介されているJapan Expo。これら以外にも囲碁や禅、合気道、剣道などの体験スペースも用意されていた。フランス人が日本の何かに関心を持ち、マンガ・アニメに続く日本ブームは生まれるか? かつてフランスの芸術界で浮世絵が流行したようにさらなる文化交流を期待したい。
著者紹介
坂井拓也 SAKAI Takuya
大学院にて、日本とフランスのマンガ文化の研究を行う傍ら、フランスにおける日本のポップカルチャーについてなどの記事を執筆している。Twitterは@ahYouthfuldays、ブログはJapan.fr。
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