「機動戦士ガンダム」「装甲騎兵ボトムズ」などのメカデザインで知られる大河原邦男さんの功績をまとめた「超・大河原邦男展」が来年3月から兵庫県立美術館で開催される。大河原さんの個展は過去にも様々な場所で開かれてきたが、今回は門外不出の設定資料など400点以上を集め、量と質の両面で“超”と言える内容となっているようだ。


大河原さんは、アニメに登場するロボットなどをデザインする「メカニカルデザイン」という仕事を確立した「生きた伝説」。1972年にタツノコプロに入社し、直後は美術部門で背景を描く基礎テクニックを学んでいたが、途中で「科学忍者隊ガッチャマン」のメカデザインを担当することに。以来約40年。背景に戻ることはなく「メカを描き続けています」(大河原さん)
展覧会は、「大河原メカに育てられた」と語る担当学芸員・小林公さんが学生時代から温めてきたという渾身の企画。時代順に並んだ7つの章――「『メカニカルデザイナー』誕生」「ロボットアニメの黄金時代 メカニカルデザイナーとしての成長と躍進」「兵器としてのロボット 大河原デザインのひとつの到達」「カワイイ、メカ もう1人の大河原邦男」「リアリズムの拡張 大河原ブランドの洗練と深化」「ロボット・ヒーローの復活 もういちど子どもたちのために」「大河原邦男の今」――に分かれている。


見どころは大河原さん直筆の設定資料。約300点あり、ほとんどが初公開。例えば「機動戦士ガンダム」からはザクやハロの最初期設定、ガンダムの内部図解などが並ぶ。大河原さんによれば、設定資料は「所有権が制作プロダクションに移っている」といった事情もあり、本来は「私(大河原さん)がどうこう言って出てくるものではない」そうだが、今回はサンライズなどの協力により特別に公開できることになった。そのほかにはポスター原画や玩具、原寸大4メートルのスコープドッグ(装甲騎兵ボトムズ)なども並ぶ予定だ。

アニメは「放映されたものが全てで、ほかのものは陽の目を見ない」ことが多いが「メカニカルデザイナーという職業を改めて示すことができ、大変有意義な展覧会になると思う」と大河原さん。同館の蓑(みの)豊館長は「400点以上という規模で大河原先生の作品が集まることはなかなかできることじゃないと思っている」と自信を見せた。
開催期間は2013年3月23日〜5月19日、時間は午前10時〜午後6時(金・土曜日は午後8時まで)。観覧料金は一般1300円、大学生900円、高校生・65歳以上650円、中学生以下無料。

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