エレキングに金彩? 唐草模様? いったいなにが起こったんだ?
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あの『ウルトラ』のヒーローや怪獣たちが、九谷焼の命を得て蘇った!
東京で開催された「いしかわ伝統工芸フェア2013」は、歴史と技術で知られる石川県の職人技を紹介する展示会。そこにウルトラセブンやエレキング、メトロン星人が登場すると聞きつけて、ちょっと見に行ってきた。
昔ながらの木の椀や、色とりどりの絹の端切れで作られた小さな飾りものなど、伝統的な手仕事の成果である自慢の品々で埋め尽くされた会場。中でも人気を博していたのは九谷焼の展示だ。日本に数ある陶器や磁器のなかでも、九谷焼は何層にも焼き重ねられた絵付が特徴的。例えていえば水彩画に対する油彩画のように、九谷焼では繊細な絵柄を滲みなく描くことができるのだ。
そんな九谷焼のコーナーで、お目当てのものを見つけた。往年のTVシリーズ『ウルトラセブン』のキャラクターを取り上げた九谷焼の作品だ。ウルトラセブン、エレキング、メトロン星人。全身を唐草模様で飾られたエレキングの華やかさは見事だし、メトロン星人に描き込まれた繊細な花びらの重なりも一見に値する。これらの作品は九谷焼の若手女性作家3人が手掛けたもので、残念ながら売り物ではない。それぞれ3体だけが焼き上げられ、そのうちの1組は円谷プロダクションに寄贈されたそうだ。
というわけで買えないハナシではあるのだが、作品が魅力的であることは揺るがない。金彩のきらめきや、何層にも重なりあう花の意匠、からみあう唐草の紋様は、すべて九谷焼の伝統的な技法だ。とにかく、一見の価値がある作品なのだ。






→後編::匠の技が新たな命を吹き込んだ「ウルトラ九谷焼」[2/2]
原文:Ultra Characters Recreated Using Kutani Techniques [1/2]