江戸時代、日本の浮世絵は海を渡り、遠い異国の地でゴッホら近代絵画の巨匠に大きな影響を与えた。数百年の時を経た現在、まさに同じ現象が起きている。日本のポップカルチャーを支えるイラストレーターや漫画家は江戸時代の浮世絵師のように、自身の作品とともに世界中へ「オタク」という新しい概念を輸出し続けているのだ。だからこそ、日本国内では彼らクリエイターに敬意を表し、浮世絵師になぞらえて「絵師」と呼ぶ。
2013年4月28日から5月6日まで、そんな日本の代表的な「絵師」100人の作品を一堂に集めたイベント「絵師100人展03」が、東京の秋葉原UDXビル内アキバ・スクエアにて開催された。すでに3回目となる本イベントは、毎回、参加するクリエイターもテーマも違うため、各回で趣が一変するのも特徴のひとつ。開催初日には、開場を待ちわびる500人以上の行列ができたが、これがなにより同イベントへの期待感を表しているといえるだろう。
今年のテーマは「日本の一景」。春夏秋冬と、季節の変化が作り出す景色の多様さがイラストで見事に表現されており、1枚1枚の前でじっと足を止めずにはいられない。また、作者が変われば作風も大きく異なり、最新のデジタル技術を駆使した極彩色のイラストがある一方、間近で実際のタッチを確認できる油絵もあり、表現方法の多様さにも驚かされる。
会場内は外国人観光客の姿が目立ち、「絵師」に対する世界的な注目度の拡がりを肌で感じた。日本国内でも例を見ないほど豪華な「絵師」が集まる「絵師100人展」、次回の開催が決定次第、再びニュースとしてお届けしたいと思う。
英文:“Eshi 100 Exhibit ” Showcases 100 Artists’ Beautiful Interpretations of Japan’s Seasons
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