1996年に発売された任天堂「スーパーマリオ64」。実はこのゲームのコインには、どうしても取ることができない「インポッシブルコイン」なるものがあったのですが、その1枚を取れることが証明されました。プレイヤーたちが挑戦し続けた念願の「チャリーン」の音が、18年ごしに鳴り響いたのです。
話題のコインは、コース13「ちびでかアイランド」に出てくる1枚。ある鉄球が飛び出す岩壁あたりで、プレイヤーの視点をぐねぐね変えると、岩の内側にコインが埋まっているのが見えます。マリオは壁を貫通することはできません。

この壁の中に

なぜかコインが。これは確かに取るのがインポッシブル(不可能)
ステージには192枚あるはずなのに、ほかのコインをすべて取ってステージクリアするとコイン数は191枚と表示されます。岩の内側にあるのはカウント数には入るのに取ることができない、「インポッシブルコイン(不可能なコイン)」だとされていました。
同ゲームのファンサイト「www.sm64.com」では2002年にインポッシブルコインの存在を紹介し、「プログラマーが見落とした、本来ないはずのものでは」と推測しています。
これを取れると示したのが海外のゲームプレイヤー・pannenkoek2012さん。TAS(Tool Assisted Speedrun)によるプレイ動画を6月にYouTubeで公開し、インポッシブルコインの取得が可能なことを証明しました。理論上はツールなしでも可能と思われます。

プレイ動画ではなぜかマリオが壁の中に入り、水中を泳ぎだすというバグっぽい感じに

インポッシブルコインを捉えるマリオ――これを、1フレームのタイミングを駆使して取得します
その取り方は、マリオが岩の内部へ入りこんだり、岩の中なのに泳ぐ動作を始めたりと、どうもバグを利用しているもよう。動画の説明文では「水から出るときに、マリオがジャンプできるフレームが1つだけある。そこでジャンプとキックでコインへ向かって動くことで、コインが取れる」とあります。おおお、この人も努力の方向間違えた人だ。
ただ、18年間不可能だったことを可能にしたことは事実。先のファンサイトもこれを偉業としてpannenkoek2012さんを祝福していました。並大抵のゲーム愛では達成できないはず……ほんとにおめでとうございます。
しかし「スーパーマリオ64」の全15ステージ中2092枚のコインには、まだインポッシブルコインが存在します。コース10「スノーマンズランド」の1枚です(「アンリーチブル・コイン」と呼ばれています)。このコインを取る日は来るのか――ゲーマーたちの挑戦は続きます。
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