11月9日の東京10R奥多摩ステークスに出走した、競走馬のシゲルスダチがレース後亡くなり、多くの競馬ファンから悲しみの声があがっています。
シゲルスダチが話題になったのは2012年のNHKマイルカップ。シゲルスダチはこの日、騎手もろとも直線で転倒、普通の馬なら騎手が落馬するとそのまま走り去っていってしまいますが、シゲルスダチは落馬した騎手のもとへ戻ってくると、心配そうにその周囲をぐるぐると回っていました。その姿がファンの共感を呼び、シゲルスダチはたちまち競馬ファンの人気者になりました。
このとき乗っていたのが、シゲルスダチの主戦ジョッキーを務めた後藤浩輝騎手でした。後藤騎手はこの事故で頸椎骨折などの重症を負ったものの、その後見事復帰。9日の10R奥多摩ステークスでは、ラジオの解説役としてスタンドの上からシゲルスダチのレースを見守っていました。
シゲルスダチはこの日のレースで、ゴール直前に前足を脱臼。後藤騎手はFacebookで、そのときの様子について「ゴール前彼の脚から『バキッ』という音が聞こえそうなくらいバランスを崩しスピードダウン。僕は一瞬でただごとではない故障だということはわかりました」と書いています。
「痛くてもゴール後止まらず、必死に武士沢ジョッキーが手綱を引き、1コーナーを回った所でやっとスダチは止まってくれ、それからしばらくして馬運車に乗せられて行きました。僕はただそれを遠くから呆然と見つめることしか出来ませんでしたがそこからでも彼の脚がちゃんと地面に着けていないのが分かりました」(後藤騎手のFacebookより)
サラブレッドの宿命ですが、その後シゲルスダチは予後不良と判断され、安楽死の措置をとられました。後藤騎手のFacebookによると、このレースを無事に終えれば、次のレースでは後藤騎手がシゲルスダチに乗ることが決まっていたそうです。
「もう一度彼と走りたかったです…。でも彼は最後まで偉かった。脚がブラブラになっても、『もう2度とひっくり返らないぞ、ジョッキーを落とさないぞ』と、必死に最後まで走りぬいてくれました。本当に強い馬でした。どうか皆さん、シゲルスダチを褒めてあげてください。こんな馬がいたことを覚えていてあげてください。ありがとうスダチ。安らかに…」(後藤騎手のFacebookより)
後藤騎手のエントリには、「こんなに優しい馬がいるんですね」「スダチくんありがとう。本当にありがとう」などなど、競馬ファンからのコメントが200件以上も寄せられています。

後藤騎手のFacebookには200件以上のコメントが寄せられました
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